崖っ縁でも…落合監督の教育が生きたブランコの見逃し

[ 2011年11月20日 07:51 ]

日本シリーズ第6戦 中日2―1ソフトバンク

(11月19日 ヤフーD)
 【日本ハム・栗山英樹監督分析】初回、中日は森野の二直で2死二塁となってブランコ。。2ボール2ストライクからの5球目は外角低めにボールになるチェンジアップ。打線が点を取れないシリーズの流れから、がむしゃらに振っていきたい場面でブランコのバットが止まった。この見逃しが効いて四球。続く和田の先制三塁打を引き出した。

 打てないならどうやって貢献するか。外国人選手にもボール球を振らない技術を教えてきた落合監督の教育が生き、一つの四球が大きな意味を持った。和田の先制三塁打にしても体勢を崩しながらチェンジアップを右中間へ。「体が崩れてもバットの軌道は崩したくない」と高いレベルの打撃を目指してきた成果だろう。泳ぎながらバットが上から出て、しっかりボールを叩いていた。

 打てないシリーズで初めて奪った1イニングの複数得点。投手力を前面に押し出して守り勝ってきた中日の選手は、打てなくてもどうしたら点を取れるか知っている。崖っ縁でも、やるべきことをやったからこそ3勝3敗のタイに持ち込めた。

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2011年11月20日のニュース