本拠地で3連敗も…落合監督「ちょうどいいんじゃない」

[ 2011年11月18日 06:00 ]

<中・ソ>7回無死一塁、和田(右手前)が左飛に倒れるも、表情を変えず腕を組んだままの落合監督(中央)

日本シリーズ第5戦 中日0-5ソフトバンク

(11月17日 ナゴヤD)
 中日は本拠地でまさかの3連敗。崖っ縁に追い込まれた落合監督だが、その表情にはまだ余裕が残されていた。

 「3つ負けられるうちの3つ負けた。うちの選手はいつも、瀬戸際に追い詰められないと本気にならない。そういう戦いで、てっぺんまで来た。だから、ちょうどいいんじゃない。(第6戦に)負けたら終わり、勝てばあと2つできる」

 レギュラーシーズンで42勝22敗6分け、勝率・656を誇ったナゴヤドームで3連敗。ただ、ヤクルトに最大10ゲーム差をつけられながら逆転優勝したように、チームの「反発力」を知るだけに、時折、笑顔さえのぞかせた。

 とはいうものの、打線は深刻だ。第3戦からの得点は2、1、0点。2回1死一塁、3回2死一塁と序盤の好機を逃がした。さらに0―1の6回には1死から荒木の二塁打で初めて得点圏に走者を置いた。しかし、ここでも井端が遊ゴロ、森野は空振り三振で好機をつぶし、つないで1点を取りにいく攻めができなかった。

 「もともとホームで勝てない雰囲気がしていた。楽しみだわ、福岡が」。だからなのか、まだ0―2にもかかわらず、8回無死満塁では戦力外通告を受けている河原を2番手に起用した。今季限りで退任が決まっている落合監督にとって、最後のナゴヤドームでの指揮は完敗に終わったが、「日本一」という最高の花道が閉ざされたわけではない。

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2011年11月18日のニュース