落合竜ナゴヤで連敗…それでも「2勝2敗なら御の字」

[ 2011年11月17日 06:00 ]

<中・ソ>6回無死満塁の好機を生かせず無得点、選手交代を告げた後、うつむきながらベンチに戻る落合監督(奥)

日本シリーズ第4戦 中日1-2ソフトバンク

(11月16日 ナゴヤD)
 中日はレギュラーシーズンでは本拠ナゴヤドームで42勝22敗6分けと圧倒的な強さを誇った。同じく1点差試合は両リーグ最多の33勝(22敗)を挙げた。その2つの強みを発揮できずに連敗。それでも、落合監督は「みんなが考えているのと違うもん。ここまでトータルで考えて2勝2敗なら御の字じゃん」と、これまで通り穏やかな表情で会見場を後にした。

 少ない好機を生かすのが落合竜の野球だが、この日も空回りした。2―0の5回、荒木の左前適時打で1点を返し、なお1死一、二塁。打者・井端のフルカウントからダブルスチールを仕掛けた。しかし、まさかの見逃し三振で、二塁走者の小山は三塁タッチアウト。最悪の三振ゲッツーで同点機をつぶした。

 続く6回も無死満塁の絶好機をつかみながら、リリーフした森福の前に代打・小池、平田が倒れると、谷繁は遊ゴロ。CSファイナルSから無安打が続く谷繁は9回2死でも中飛で最後の打者となり、今ポストシーズンは34打席連続ノーヒットとなった。4試合で計20安打7得点。森野が「点を取れなきゃ勝てない」と言えば、和田も「投手がずっと踏ん張ってくれているので、点を取るしかない」と唇をかんだ。

 初回には守備のミスも出るなど、攻守に隙のない、中日らしい試合運びができていない。敵地で連勝したアドバンテージはなくなった。指揮官は「はなから最後の3つと考えている」と動じていなかったが、ホームでの3連敗は許されない。

 ▼中日・ブランコ(いまだ打点なし)甘い球が最近あまりない。チームのためにも自分のためにも勝利に貢献したい。

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2011年11月17日のニュース