馬原また打たれた…ファルケンボーグと配置転換も

[ 2011年11月14日 06:00 ]

<ソ・中>10回2死一、二塁、勝ち越しを許した馬原(中央)はガックリと肩を落とす

日本シリーズ第2戦 ソフトバンク1―2中日

(11月13日 ヤフーD)
 まただ。また守護神が打たれた。勝利の使者であるはずのソフトバンク・馬原は、厳しい表情でベンチから敗戦の瞬間を見つめていた。

 「あの場面に関しては(井端への)四球が一番、反省するところ」。延長10回2死一、二塁。147キロ直球を森野に簡単にはじき返された。1―2というスコア、延長10回、それも2死無走者からの失点…。全てが前日の第1戦と同じだった。まさに悪夢。守護神が喫した日本シリーズでの2試合連続黒星は、球団初の屈辱となった。

 本拠地でまさかの連敗スタート。重苦しいムードが漂う試合後、秋山監督は「(抑え役は)調子のいい人がな。(配置転換の)可能性はある」と絞り出した。短期決戦。猶予はない。14日に馬原本人と緊急会談を行うことが決定。守護神をファルケンボーグが務める可能性も出てきた。

 馬原は前日も延長10回、簡単に2死を取った後に小池に決勝アーチを被弾。この日も2死無走者から荒木に二塁内野安打を許すと、走者を警戒しすぎたのか続く井端にストレートの四球を与えた。直後に森野に決勝打。秋山監督は「あの四球だな。びしっとしていかないと」と、それまで無安打だった井端を歩かせたことに注文を付けた。

 今季は春先の不調と7月の右肩大円筋断裂で2度、2軍落ち。故障前は常時150キロ超だった直球は140キロ台中盤まで落ちた。10月15日のロッテ戦(ヤフードーム)からCSを含め、ここ8試合連続で3者凡退がない。チームと同様、馬原も試練に直面している。

 「切り替えてやるしかない。次もあるんで」と話した守護神に、斉藤投手コーチは「馬原なしにあと4勝は考えられない」と強調した。15日から舞台は敵地・ナゴヤドームに移る。チームも、守護神も失った流れを取り戻すことができるか。

 ▼ソフトバンク・ファルケンボーグ(馬原に代わる守護神候補に浮上)自分ではそんなことは考えてない。あす疲れを取って、名古屋の3連戦で良い戦いをする。

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2011年11月14日のニュース