骨折回復「8割」も…松中第6戦で先発ダ「10日ある」

[ 2011年11月10日 06:00 ]

松中は日本シリーズ終盤での先発に意欲を燃やす

 右膝蓋(しつがい)骨骨折から完全復活を目指すソフトバンクの松中が、日本シリーズ第6戦(19日、ヤフードーム)でのスタメン復帰に照準を合わせた。この日は休日を返上してヤフードームで練習。口調は慎重だったが、言葉の端々に8年ぶりの日本一を狙う大一番への強い思いをにじませた。

 「来年、再来年のためにも無理はできないけれど、第6戦、第7戦まではまだ10日ぐらいある。骨が10割くっついているかもしれない」

 まだ記憶に新しい4日のCSファイナルS第2戦(ヤフードーム)で西武・牧田から8回に放った代打満塁本塁打。9月14日の西武戦(同)での骨折から約1カ月半、主砲は劇的な復活を果たした。CS時は骨の回復具合が6割だったが、前日の定期検査では「8割ということだった」とさらに回復。日本シリーズも当面はCS同様に代打で一振り勝負になるが、松中は第6戦までいけば先発復帰できるとの手応えをつかんでいる。

 CS3試合はカブレラがDHを務めたが、11打数1安打、打率・091の不振だった。それだけに経験豊富で、今年6月16日の中日戦(ナゴヤドーム)でエース吉見から本塁打を放っている37歳のベテランにかかる期待は大きい。「CSでさえ間に合うと思ってなかったよ」と秋山監督も驚く回復力。第6戦は王手をかけているか、それともかけられているか。CSで手に入れた自信を胸に、背番号3が大一番に挑む。

 ≪今季、吉見からナゴヤDで唯一の本塁打≫今季の松中(ソ)は中日との交流戦2試合に出場。6月16日の4回戦(ナゴヤドーム)では吉見から先制本塁打を放っている。吉見の今季被本塁打は8本あったが、ナゴヤドームで唯一打たれたのが松中だった。交流戦通算でも松中は打率・312、3本塁打、15打点とまずまず。特にナゴヤドームでは26打数9安打(打率・346)と敵地で好成績を残している。99年中日との日本シリーズでは打率・200と低迷。過去3度のシリーズ出場で巨人、阪神からはアーチがあるものの中日戦は0。12年ぶりの対戦で初の一発が出るか。

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2011年11月10日のニュース