斎藤にエース教育 吉井コーチ「冬は初めてだから」

[ 2011年11月9日 06:00 ]

笑顔でキャッチボールする斎藤

 勝負の2年目へ、日本ハム・斎藤にエース教育が施される。鎌ケ谷で行われている秋季練習は第2クールに突入し、この日から1軍のコーチ陣も参加。視察に訪れた吉井投手コーチは「佑ちゃんにはCS後すぐにメニューを渡した。冬の過ごし方は初めてだからちゃんと教えないとね」と明かした。

 斎藤に手渡されたメニューは、いつから捕手を座らせるかなど、日米通算23年間の現役生活を送った同投手コーチが自身の経験から組み立てたもの。そこには完投できる体力をつけてほしいとの願いが込められている。今季チームではダルビッシュが断トツの10完投で、武田勝が3度と続き、斎藤、糸数、ウルフが各1度ずつ。「佑ちゃんは完投能力があって回復力が早いので期待してしまう。だからこそ、この冬を大事に過ごしてほしい。来年は勝負しないといけない年」。ダルビッシュは今オフにメジャー移籍の可能性もあるだけに投手陣を引っ張る存在になることを期待した。

 秋季練習は15日で終了するが、斎藤には「勉強の秋」も待っている。若手選手は17~30日に3勤1休で練習前に1時間の講義を行い、トレーニング学や栄養学、さらにはリスクマネジメントなども学ぶ。オフを有意義に過ごすための球団の取り組みとして、今年から取り入れられた。斎藤も「人間教育とかを受けるみたいです」と興味津々。初めてのオフで頭と体をフル回転させ、斎藤がエース道を突き進んでいく。

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2011年11月9日のニュース