7年たってようやく実現 落合監督「王さんとの約束だったからな」

[ 2011年11月7日 07:20 ]

<中・ヤ>日本シリーズ出場を決め胴上げされる落合監督

セ・リーグCSファイナルステージ第5戦 中日2-1ヤクルト

(11月6日 ナゴヤD)
 いよいよ12日から自身5度目、中日では最後の日本シリーズ。リーグ王者同士の頂上決戦に、落合監督は「これが一番いいと思います」と言いきった。

 07年導入のCS制度には当初から反対。皮肉にも同年に2位からCSを突破し、日本一に輝いたが「オレは今でも反対。144試合やってきたことが、たった数試合でひっくり返されたらたまらない」と話し、自分たちを「プレーオフ・チャンピオン」と評した。

 それ以来、悲願となったのがリーグV→CS突破→日本一という「完全優勝」。パ王者・ソフトバンクなら相手に不足はない。交流戦では5月31日からの敵地での2連戦で連続完封負け。当時、落合監督は「今の状態で強いチームとやったら、こうなる」と完敗を認めながらも「ウチはまだ戦力が整っていないんだから」と、来るべき日のリベンジを期していた。

 敵軍は尊敬する王貞治会長がつくり上げたチーム。現役時代に3冠王を3度獲得したのも「王さんを超えたい」という思いが根底にあった。

 「ホークスと日本シリーズをするのは04年からの約束。王さんとの約束だったからな」。王会長は監督としても2度の日本一。尊敬する大先輩に肩を並べて最高の花道を飾るため、福岡へ乗り込む。

続きを表示

この記事のフォト

2011年11月7日のニュース