最高の花道飾る!落合竜、2年連続日本シリーズへ

[ 2011年11月7日 06:00 ]

<中・ヤ>日本シリーズ出場を決め胴上げされる落合監督

セ・リーグCSファイナルステージ第5戦 中日2-1ヤクルト

(11月6日 ナゴヤD)
 待ってろ、ソフトバンク! 中日が6日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦でヤクルトを2―1で下し、対戦成績4勝2敗(アドバンテージの1勝含む)で2年連続10度目の日本シリーズ進出を決めた。

 中3日で先発した吉見一起投手(27)が8回を無失点に抑えると、6回に井端弘和内野手(36)が左越え決勝2ラン。今季限りで退団する落合博満監督(57)の有終の美を飾るべく、12日からの頂上決戦に挑む。

 2年連続の日本シリーズ進出だが、落合監督のスタンスは昨年とは対照的だった。監督就任以来一番選手を叱り、尻をたたいたのが昨季。森野や荒木ら主力を全員の前で名指しで叱責(しっせき)することもあった。選手にムチを振るってCS突破した昨年が「動」のさい配なら、今年の終盤戦は「静」の姿勢を貫いた。

 特に9月22日の自身の退任発表後は、ほとんど選手に言葉をかけず、選手の自主性を尊重。CS前の宮崎フェニックス・リーグでも指揮は辻総合コーチに一任した。“来年はオレはいないんだ。おまえらだけでやってみろ”。8年間、プロ意識をたたき込まれてきたナインは、指揮官の期待以上の快進撃を見せた。

 ▼中日・白井文吾オーナー(日本シリーズ進出を決めた落合監督に)着々と計画は進んでいるよ。言うことないよ。

 ≪リーグV同士の対決は3度目≫中日が両リーグ最多となる3度目のCS優勝を果たし、2年連続10度目の日本シリーズ出場を決めた。パのCSを制したソフトバンクとは99年(当時ダイエー)以来2度目の日本シリーズ。CSが始まった07年以降、リーグ優勝チーム同士の対戦は08年の西武―巨人、09年の巨人―日本ハムに次ぎ3度目となる。落合監督は通算5度目の日本シリーズ出場で、これは川上監督(巨)の11度を筆頭に史上6位タイ。セで5度出場は前記の川上監督、水原監督(巨)8度に次ぎ、長嶋監督(巨)5度と並ぶ記録となった。

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