青木メジャー挑戦!球団にポスティング申し入れへ

[ 2011年11月7日 06:00 ]

<中・ヤ>中日優勝を祝う紙テープが舞う中、厳しい表情で中日ベンチを見つめる青木(手前)

セ・リーグCSファイナルステージ第5戦 ヤクルト1-2中日

(11月6日 ナゴヤD)
 ヤクルトの青木宣親外野手(29)が今オフにポスティング・システム(入札制度)によるメジャー挑戦を球団に要望することが6日、明らかになった。関係者によると、既にメジャー挑戦の意志を固めており、近日中に球団側へ会談を申し入れる。06年オフに要望して以来、6年越しの夢の実現へ動きだす。

 球団側はこれまで、青木の要望について同制度の使用を断固認めない方針を貫いてきた。09年にメジャーへ移籍した五十嵐は海外フリーエージェント(FA)権を行使しており、青木も順調にいけば海外FA権を獲得する2013年までメジャー挑戦は難しい情勢だった。しかし、衣笠剛球団社長兼オーナー代行(62)は6日の試合後に「本人が言ってくれば、どういう考えを持っているかを聞いた上で総合的に考えます」と明言。話し合いのテーブルにつき、球団として正式に検討する意向を示した。

 青木は試合後「まだ何とも言えない。試合直後だし、まだ頭に試合のことがあるので」と話すにとどめたが、夢はずっと胸に秘めてきた。CS前に背中に張りを訴えながら、リーグ戦最終戦の10月25日広島戦(神宮)で休養せずに先発出場を志願したのも、ファンへの気遣いから。「CSに来られないファンもいると思うし、少しでも顔を見せたい」との思いで本拠地のグラウンドに立った。

 過去2度のWBCにも出場している青木の名前は米球界内でも知れ渡っており、アスレチックスはビリー・ビーンGMが「担当スカウトが調査している」と明言。このほかエンゼルスなども興味を示している。球団側との会談が折り合えば、日本の安打製造機がついに海を渡ることになる。

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2011年11月7日のニュース