ソフトB呪縛解けた!劇的8年ぶり日本シリーズ進出

[ 2011年11月6日 06:00 ]

<ソ・西>日本シリーズ進出を決めて胴上げされる秋山監督(中央)

パCSファイナルS第3戦 ソフトバンク2-1西武

(11月5日 ヤフーD)
 ソフトバンクは5日、西武を相手に延長12回、長谷川勇也外野手(26)のサヨナラ打で劇的な勝利を収めた。3連勝で、アドバンテージの1勝を加えて4勝とし、一気にCSを突破して、ソフトバンクとしては初、チーム8年ぶりの日本シリーズ進出決定。ここ7年間で6度はプレーオフ、CSの厚い壁にはね返されてきたが、圧倒的な強さでリーグ連覇した力を見せつけた。ナインの手で8度宙に舞った秋山幸二監督(49)は力強く日本一を誓った。
【試合結果】

 ヤフードームの天井が涙でにじんだ。みんな泣いていた。小久保主将、川崎選手会長、誰もが目を真っ赤にしていた。屈辱を味わい続けたCS。一気の3連勝でつかんだ8年ぶり日本シリーズ進出。ナインは秋山監督を8度胴上げして祝った。

 「いやもうホッとしています。リーグ優勝しましたけど、ここ何年かクライマックスは勝てなかったので。そういう思いが選手にもファンにもあったと思います」

 秋山監督は喜びというより、安どの表情を浮かべていた。逆境に追い込まれたナインの底力こそが、今季のチームの強さを象徴していた。引き分けでもCS突破が決まる一戦。敗戦濃厚だった0―1の10回2死から8番・長谷川の右中間二塁打で追い付いた。そして12回。表の西武の攻撃を抑えた時点でCS突破は決まった。だが、終わらない。無死一、二塁から長谷川が4安打目となるサヨナラ中前打。勝って決めた。それがポストシーズン「負の歴史」を乗り越えた瞬間だった。

 チームは今オフに内川、カブレラらを大型補強。09年に打率3割をマークした長谷川は昨年CSで無安打。敗退翌日には秋季教育リーグに参加した。首脳陣から「もうレギュラーじゃない」と突き放され、今季も開幕を2軍で迎えた。その中で激しい競争をはい上がり、中堅の定位置を再び獲得。長谷川は「(12回表で)優勝は分かっていたけど、最後は勝って終わりたかった」と興奮を隠せなかった。

 昨年はロッテとのファイナルSに3勝4敗で敗れた。レギュラーシーズン最終戦からCS初戦まで中17日のブランクを埋められなかった。今季は主力も含めて宮崎のフェニックスリーグに参加。その教育リーグで首脳陣はレギュラーを一度白紙に戻した。定位置を競わせて緊張感を保たせることで実戦勘、勝負勘をキープさせた。昨年CS敗退後にはベンチで号泣した川崎は「守っていても、昨年からのことを思い出して…」と悲願のCS突破に声を震わせた。過去の屈辱を糧に準備を整え、最善を尽くして勝利の美酒に行き着いた。

 ソフトバンクとなってから初の日本シリーズ。本当の挑戦はこれからだ。勝利監督インタビュー前、秋山監督は関係者に「これで終わりじゃねえからさ。手短に頼むよ」と言った。日本シリーズの相手はどちらでも構わない。「最後まで突っ走り日本一を獲る」。指揮官のその熱い宣言通り、秋山ホークスの野球を貫いて、12球団の頂点に立つまで前へと突き進む。

 ≪4勝0敗で突破は初≫ソフトバンクがアドバンテージの1勝を加え、4勝0敗で03年以来8年ぶり通算14度目の日本シリーズ出場を決めた。プレーオフ、CSで全勝でシリーズ進出は74年ロッテ、79、80年近鉄、06年日本ハム、07年中日に次いで6度目。ただし、過去の5度はいずれも3試合先勝制。08年からの4戦先勝制のCSでは09年日本ハム、10年中日と3勝0敗にしたが、次試合は敗戦。4勝0敗で突破したのはソフトバンクが初めてだ。

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