レイズ監督好みの賢介 チームには本職二塁手不在

[ 2011年11月3日 10:00 ]

 レイズのマドン監督はスカウトが集めたデータを駆使し、確率の高い細かい野球を行う。守備面では相手主力選手だけでなく、野手9人に合わせ、ポジション移動を大胆に行う。選手には高い適応能力が求められる。

 二塁手は主に今季20本塁打のゾブリストが務めたが本来は外野が本職。チーム失策数73はリーグ最少だが、139併殺はリーグ14チーム中11位。ゾブリストの動きの緩慢さを指摘する声も上がっている。2番手のロドリゲスも本職は遊撃で、二塁手は補強ポイントの一つといえる。

 レイズは今季をチーム固めの年と位置づけ、若手先発投手の育成に力を注いできた。その中で最激戦区のア・リーグ東地区でレッドソックスを抑えてワイルドカードを確保し、プレーオフ進出も果たした。来季は球団初の世界一を掲げる。田中の補強は、その大事な1ピースとなる。

 ◆タンパベイ・レイズ 1995年の球団拡張で、ナ・リーグのダイヤモンドバックスとともに加盟が承認。フロリダ州タンパを本拠とし98年から球団名をデビルレイズとしてア・リーグ東地区に参加した。98~03年に6年連続最下位に沈むなど07年までに最下位は9度。球団名をレイズに変更した08年に初のリーグ優勝。地区優勝2回、プレーオフ進出3回。05年は野茂英雄、07~08年は岩村明憲が所属した。本拠地はトロピカーナ・フィールド(収容3万6048人)。

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2011年11月3日のニュース