来季の巻き返し誓う上原 「負け犬のまま終われない」

[ 2011年11月3日 09:00 ]

本紙のインタビューで今季を振り返る上原

 レンジャーズの上原浩治投手(36)が激闘のシーズンを振り返った。オリオールズから7月末にレンジャーズにトレード移籍。メジャー3年目で防御率2・35と最高成績を残したが、ポストシーズンでは3試合連続被弾でワールドシリーズは登録から外れた。上原は自らの精神面の弱さを包み隠さず語り、来季の巻き返しを誓った。

 ――初めてポストシーズンに出場したが3試合連続で本塁打を浴びた。

 「たった3試合でシーズンが消えてしまった。何のためトレードされたのかと考えると貢献できなかった」

 ――ワールドシリーズは登録外。第1戦では、ベンチでもずっとボールを握っていた。

 「落ち着かなかったから。1球でもいいから投げたかった。どこかケガして出られへんわけじゃない。1球ぐらい投げたかったけど、それすら許されることじゃないから」

 ――ロースターを外れた時の率直な気持ちは。

 「心の底から笑わないと笑顔はつくれない。笑っていた方が周りも明るくなるかなとは思ったけど笑えんかった。周りに申し訳なかった。トレードで必要とされて来た。それが(ワールドシリーズで)必要じゃないと言われたわけやから。ユニホームを着ているのに笑えなかったのは(メジャーに来て)初めてかな」

 ――オリオールズにいた時はポストシーズンは現実的ではなかった。

 「シーズンにしか目標をつくってなかった。ケガせずに1年を乗り切ることしか。プレーオフのことは全く考えてなかった。満足したわけじゃないけど、シーズンで満足した自分が、もしかしたらいたのかもしれない。オリオールズで成績残せるのなら、ヤンキースでもボストン(レッドソックス)でも残せるかなと。多少なりとも強いところでやりたいという気持ちはあった。その出るくいを完全に打たれた。どんどん踏まれていった」

 ――日本シリーズ、日本代表など大舞台の経験もあり、精神的な弱さは感じない。

 「いろいろな舞台に立って結果を出しているからそういうふうに思われる。でも、結果が出なかった時の対処法が全く分からなかった。自分は弱いと初めて気付かされた。強くならなあかんって思う。前を向かなあかん。一歩を踏み出さなきゃあかんけど、その一歩がなかなか踏み出せなかった。ロースターから外れた時に“ケガ人が出たら自分が選ばれる”という気持ちになれなかった」

 ――全てが来季の目標になる。

 「162試合で終わりじゃない。その先の目標を来年つくればいいだけであって、体も反応すると思う。体が162試合で終わりと勝手に決め付けていたから。それを163試合目以降にもっていけなかった自分がいけなかった。ここで終わったら、ほんまの負け犬やから。終われない」

 ――アスレチックスの松井から“テレビで見てるからホームラン打たれてこい”とハッパをかけられていたが。

 「そうやって言ったゴジ(松井)が悪いんだよ。あんたが言ったこと、ほんまにやったぞ(笑い)」

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