早大ソフトボール部・吉村監督「60年で最高の選手」

[ 2011年11月2日 09:00 ]

大嶋(左)に期待を寄せる吉村監督

 高校時代からモチベーションの高い子でした。打撃センスは抜群で、ドーンと右翼に本塁打を打ったかと思ったら、次の打席ではキッチリと三遊間に打てる。私が60年間ソフトボールに携わってきた中で最高の選手。王(貞治)さんの打撃の師匠でもある荒川博先生も評価していた。ソフトボールの授業で福井(広島)、大石(西武)、大谷(ロッテ)、三沢(巨人スコアラー)、大越(早鞆高監督)らを見てきましたが、アスリートとして遜色はない。

 (メジャー通算755本塁打の)ハンク・アーロンも、近鉄で(62、63年に)首位打者を獲得したブルームもソフトボールをやっていた。未知の世界なので、早く適合して、とにかく慣れてほしい。

 ▼日本ソフトボール協会・三宅豊選手強化副本部長・技術委員長(大嶋の新島学園在学当時は同校教頭)一般的にソフトボール男子の投手は日本代表クラスだと130キロの球を投げる。野球に比べ、約4メートル前から投げることで打者の体感速度は160キロ近い。これにソフト特有の浮き上がるライズボール、ドロップ、チェンジアップなどの球種があり、打者は野球のようなバックスイングをとっては間に合わない。逆に野球は距離があるだけ呼び込まなくてはいけない難しさもある。野球とソフトは似ているが異なる競技。大嶋もすぐに対応はできないだろうが、活躍できる能力はある。とても楽しみなチャレンジといえる。

続きを表示

2011年11月2日のニュース