ジャイアン赤川、仁王立ち!G斬りで初のファイナル進出

[ 2011年11月1日 06:00 ]

<ヤ・巨>6回2/3を無失点と好投した赤川

セ・リーグCS第1ステージ第3戦 ヤクルト3-1巨人

(10月31日 神宮)
 ジャイアンで突破だ!ヤクルトは31日、先発・赤川克紀投手(21)が再三のピンチを切り抜け6回2/3を無失点。ジャイアンの愛称で知られる左腕がジャイアンツを見事に斬った。打線も相川亮二捕手(35)が3回に先制ソロを放つなど効果的に加点。2勝1敗で、導入5年目にして巨人、中日以外の球団では初のファイナルS進出を決めた。日本シリーズ出場を懸けたファイナルSは、リーグ覇者の中日を相手に2日からナゴヤドームで行われる。
【試合結果】

 まるで優勝したかのような騒ぎだ。傘を振る観客は総立ち。紙テープも舞う。鳴りやまない「オガワ・コール」に、指揮官も「ホッとしたのと、ヤッターというのがある」と興奮を隠せなかった。負けない大歓声を浴びたのがジャイアンこと赤川だ。初の巨人戦先発で6回2/3を無失点。ジャイアンがジャイアンツを倒し、21歳3カ月でCS、プレーオフではセ・リーグ最年少勝利を挙げた。

 「絶対勝とうとマウンドに上がった。後に館山さん、村中さんがいたので、つぶれてもいいと思って飛ばした」。頼もしい先輩投手がブルペン待機した総力戦。9月以降は5勝2敗、防御率1・41の左腕は、幾度もピンチを乗り越えた。4回2死から連続四球を出すと、宮本から「四球を出すより打たれる方がいい」と言われて開き直った。連打を浴びた5回1死一、三塁でも後続を断った。3回からは5イニング連続で得点圏に走者を背負い「足が震えた」というが、スコアボードには「0」を並べた。無我夢中。通常130キロ台の直球は最速145キロを記録した。

 さあ、チームは初のファイナルS進出。10月10~13日の4連戦(ナゴヤD)で4連敗を喫し、中日に優勝をさらわれた敵地に乗り込む。チームリーダー・宮本は「向こうに1勝のアドバンテージがあるし、状況は不利。でも、開き直っていける」と話した。いざ名古屋へ。01年以来10年ぶりの日本一を目指し、次なる壁に立ち向かう。

 ▼赤川の父・典生さん(58) (宮崎市内の自宅で観戦)きのうの夜、家内(母・真弓さん)に「あした投げるよ。平常心で投げるから」とメールがきました。4回のピンチの時は「監督、代えてください」と思って、こっちが緊張してしまった。初戦の時とは顔つきが全然違っていて、頼もしく見えました。(お立ち台の笑顔は)やはり宮崎人って感じでしたね。マイペースでのんびり型で、本当に典型的な宮崎人ですよ。

 ≪21歳3カ月は4位の記録≫赤川(ヤ)がCS初登板で初勝利。プレーオフ、CSの最年少勝利は82年工藤(西)の19歳5カ月だが、赤川の21歳3カ月は4位の記録。セでは08年吉見(中)の24歳1カ月を抜く最年少白星だ。また、第1戦では同じ左腕の村中が勝利投手。ファーストSの2勝をいずれも左腕で挙げたのは今回のヤクルトが初めてだ。

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