女房役・相川がV弾!シーズン一発の男が大舞台で千金弾

[ 2011年11月1日 06:00 ]

<ヤ・巨>3回無死、相川が左越えに先制ソロを放つ

セ・リーグCS第1ステージ第3戦 ヤクルト3-1巨人

(10月31日 神宮)
 決勝点を挙げたのは不屈の8番打者だ。3回、ヤクルト先頭の相川がゴンザレスのスライダーを完璧に拾った。レギュラーシーズン126試合、458打席でわずか1本塁打だった男が描く放物線。左翼席最前列で、どうしても欲しかった先制点が大きく弾んだ。

 「今年のボール(統一球)になって5本くらい、いい当たりでも届かないのがあって。僕は捕手なので1点じゃ喜べないですよ」。バットでファーストS3試合目にして初の先制点をもたらし、守っても1失点リレーに導く好リード。小川監督も「勇気を与える1点だった」と称えた。

 8月26日の阪神戦(甲子園)で右手親指末節骨を2カ所骨折した。全治6週間と診断されたが強行出場を続け、今季1号も骨折後に放った。「優勝がしたい」と横浜からFAで加入し3年目。毎日試合後にビデオを見直しスコアラーとの反省会を欠かさない。この男の頭脳と闘志が、落合竜への逆襲を扇の要から支える。

続きを表示

2011年11月1日のニュース