世界一置き土産に…ラルーサ監督勇退「ここで終えるのが最適」

[ 2011年11月1日 06:00 ]

監督引退を発表したカージナルスのトニー・ラルーサ監督

 今季世界一に輝いたカージナルスのトニー・ラルーサ監督(67)が31日(日本時間11月1日未明)、本拠ブッシュ・スタジアムで会見し、監督引退を発表した。

 79年にホワイトソックスで指揮を執ると、アスレチックスを経てカ軍の監督に就任。通算33年間で歴代2位の5097試合で指揮を執り、2728勝は同3位、ポストシーズン通算64勝も歴代3位の記録だ。

 ラルーサ監督は「この決断は正しいと思っている。ここで終えるのが最適と考えた」と説明。今後については「本屋でもやろうかな」と笑わせた。バントや盗塁など小技を用いる「スモールベースボール」を得意とし、選手からの人望も厚かった指揮官。その決断は、慕っていたプホルスの去就にも影響を及ぼしそうだ。

 ◆トニー・ラルーサ 1944年10月4日、米フロリダ州タンパ生まれの67歳。62年に内野手としてアスレチックスと契約もメジャー通算6年、132試合出場で73年にカブスで引退。79年途中にホワイトソックスの監督に就任し、86年途中からアスレチックス、96年からカージナルスで指揮。通算33年間で、5097試合(歴代2位)で指揮を執り2728勝(同3位)2365敗。83、88、92、02年に最優秀監督を受賞。リーグ優勝6回、ワールドシリーズ制覇は3回(89年=ア軍、06、11年=カ軍)。歴代でも2人しかいない両リーグでの世界一を経験。

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2011年11月1日のニュース