阿部「もう少し長く野球を」のゲキに自ら先制弾&猛打賞

[ 2011年10月31日 06:00 ]

<ヤ・巨>4回2死、先制ソロ本塁打を放つ阿部

セ・リーグCSファーストシリーズ第2戦 巨人6―2ヤクルト

(10月30日 神宮)
 主将で扇の要、そして4番に座る巨人・阿部が圧倒的な存在感を示した。両チーム無得点の4回。2死無走者から石川の外角高めの直球を右中間席に放り込んだ。

「先制点が大事だと思っていた。直球をイメージ通りのスイングで完璧に捉えることができた」。試合前のミーティング。「もう少し長く野球をやろうよ」とナインに奮起を呼び掛けた。そして、自らのバットでチームを鼓舞した。6回に右前打、9回にも林昌勇(イムチャンヨン)から右前打を放ち、ダメ押しの4得点の口火となった。シーズン序盤は統一球対策にバットを替えたり、打撃フォームを微調整するなど苦しんだ。しかし、勝負どころの9月23日の阪神戦(甲子園)から4番に座ると、チームは13勝6敗3分け。攻守に負担がかかる中で、しっかりと役割を果たしている。

 運命の第3戦。「勝つか、負けるか。自分たちが、その場の仕事をいかにきっちりできるか。それだけ」。

 どんな状況でも、1人3役をきっちりとこなす。

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2011年10月31日のニュース