楽天２軍投手コーチにオリ・スカウトの酒井氏就任

　楽天の来季２軍投手コーチに前オリックススカウトの酒井勉氏（４８）が就任することが３０日、分かった。

　酒井氏は１９８８年にドラフト１位でオリックスに入団。プロ１年目に９勝７敗９セーブ、防御率３・６１の好成績で新人王を獲得した。９２年には１０勝を挙げたが、体調を崩して９６年に現役を退いた。引退後は野球解説者、アスピア学園関西野球専門学校で監督を務めるなど指導者としての知識を深めた。その後はオリックスの２軍投手コーチを務め、今季はスカウトに転身。２９日に退団申し入れが受理されていた。楽天は長谷部、戸村ら素材を評価されながらも結果を出せずに苦しんでいる若手投手が多い。球団幹部は「オリックスでコーチ、スカウトをされていた方なので、パ・リーグの野球をよく知っている。酒井さんの指導やアドバイスで、一人でも多くの投手が１軍で活躍できれば」と期待を寄せた。

　◆酒井　勉（さかい・つとむ）１９６３年（昭３８）６月２７日、千葉県船橋市生まれの４８歳。東海大浦安―東海大―日立製作所を経て、８８年にドラフト１位でオリックスに入団。プロ通算１１７試合で３３勝３１敗１４セーブ。９６年に引退後はオリックスで２軍投手コーチ、スカウトを務めた。