40歳・宮本が決勝犠飛「全神経を集中して打った」

[ 2011年10月29日 22:31 ]

6回ヤクルト1死満塁、宮本が中犠飛を放つ。捕手阿部

セ・リーグCSファーストステージ第1戦 ヤクルト3―2巨人

(10月29日 神宮)
 ヤクルトは40歳のベテラン・宮本の中犠飛で勝ち越し初戦を制した。同点の6回1死満塁から巨人・西村の低めの直球をセンターに。さらにバレンティンが右前適時打で続きこの回、2点を勝ち越した。11月5日に41歳になるチームリーダーは「西村君はいい投手なんで普通に打つとゴロになる。全神経を集中して打った」と勝負どころを振り返り「もう一回やれ、と言われてもできるかどうか。仕事ができてほっとした」と語った。

 投げては先発の館山の後を受け、6回から登板のGキラ―・村中が快投。9回2死から代打・大村に一発を浴びたものの、テンポのいい投球で3回2/3を2安打1失点に抑え、大舞台で本領発揮した。8回には雄叫びを上げる気合の投球をみせ「少しはい。抑えて気合が入りました」と白い歯をこぼした。

 先勝のヤクルトはファイナルステージ進出に王手。第2戦の巨人の先発は最多勝の内海が有力だが、宮本は「簡単な試合じゃないけど、全神経を集中して臨みたい」とチームの思いを代弁。下馬評では巨人有利だったが、宮本は「シーズン終盤を見ても、僕もそうだと思う。でも短期決戦は何が起こるか分からない」とにやり。「うまくいけば、あと15試合。残りも疲れ果てるまでやる。それぐらい持つでしょう」と笑顔だった。

 ▽ヤクルト・小川監督 みんなが持ち場、持ち場で仕事をやってくれた。きょうのゲームは点の取り方、守りも含めて最高。第3戦のことは考えず、あした全力で勝ちにいく。

 ▽藤本(五回に同点打)「チャンスで代打だったので、中途半端なスイングだけはしないことを心掛けた」

 ▽伊勢総合コーチ(沢村の早めの交代に)「代えてくれて助かった。あれほどの投手は後ろにはいないから」

 ▽館山(5回を1失点)「チームのために、という気持ちだけを持って全力で投げました」

 ▽相川(館山と村中に)「長打がある打者が多いので四球を気をつけた。2人とも低め、コーナーに集めてくれた」

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