マエケン15Kも…リーグ記録知らずあと1Kで交代

[ 2011年10月21日 06:00 ]

<広・中>7回、2死一塁、代打・森野空振り三振にガッツポーズの前田健

セ・リーグ 広島2-1中日

(10月20日 マツダ)
 大記録樹立寸前で広島のエース・前田健はマウンドを降りた。1点ビハインドの7回1死一、二塁、ここまで15個の三振を積み上げてきた前田健に代打が送られた。あと1個、三振を奪えばリーグ記録、4個ならプロ野球記録。16個ならカープでは68年の外木場義郎氏以来、43年ぶりとなる快挙だった。

 それでも右腕はいたずらっぽい笑顔だった。「試合中、誰かが教えてくれたら良かったですけどね。また来年狙いますよ」。大記録こそ逃したが、自己最多となる15奪三振は色あせなかった。

 奪三振数は阪神・能見を抜き、7差をつけてリーグトップに立った。ただ、首脳陣の“親心”が結果的に大記録の壁となった。前田健は能見の次回奪三振数次第で今季最終戦となる25日ヤクルト戦(神宮)に中4日登板する。7回、112球の降板について、野村監督は「今後もマエケンのゲームはあるので、その辺の含みもある。正直(記録は)知らなかったが、チームの勝利を最優先する意味もありますから」と説明。大記録より、タイトル獲得へのアシストを重要視した。

 ≪広島の日本人では仁平馨以来≫白浜(広)が9回にプロ初安打となるサヨナラ打。プロ初安打がサヨナラ打は08年6月6日に加治前(巨)がロッテ戦でプロ初打席サヨナラ本塁打を記録して以来。広島の日本人では94年4月14日ヤクルト戦の仁平馨(三塁内野安打)以来となった。

 ▼広島・白浜(8年目でプロ初安打がサヨナラ打)がむしゃらに振っていこうと思った。よっしゃー!と言うしかない。

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