石井一20年目の初ホールド プライド捨て中継ぎ力投

[ 2011年10月16日 06:00 ]

<西・楽>8回から登板した石井一

パ・リーグ 西武6―3楽天

(10月15日 西武D)
 西武・石井一の投げっぷりに、渡辺監督もうなった。「気持ちがボールに入っていた。経験も実績もある投手。慣れないポジションでいい仕事をしてくれた」。日米通算172勝のぜいたくなセットアッパーが、最大15あった借金完済へチームを導いた。

 2点リードの8回に3番手でマウンドに上がると、いきなり141キロの内角直球で枡田のバットをへし折った。続くガルシアは3球三振、中村も左飛と、わずか7球で3者凡退。20年のプロ人生で初のホールドを記録した。悠々とマウンドを降りた左腕は「無駄なことを考えずに、自分のボールを信じていきました。しっかり腕を振るだけでした」と汗をぬぐった。投球練習では2度、荒れたマウンドに足を滑らせたが「みんなの頑張りがマウンドの汚さに表れていました」と笑った。

 開幕からローテーションを守ったが、6勝9敗と負けが先行した。9月に入ると4試合連続KO。今月2日のソフトバンク戦(西武ドーム)後、中継ぎ転向を告げられた。それでも「結果が求められる時期なので、しようがない」と、受け入れた。プライドより、勝利に貢献したい気持ちが上回った。

 11日の日本ハム戦(札幌ドーム)で4年ぶりに中継ぎ登板し、2度目のこの日はリードを守った。9回を締め21セーブ目を挙げた牧田や岡本篤、ミンチェとブルペンを厚くする。石井一久から牧田和久への「カズヒサ・リレー」は、一戦必勝が続く中、心強い方程式となりそうだ。

 オリックスも勝ち、CS進出争いはし烈。勝率が並んだ場合はパのアグリーメントにより、直接対決で勝ち越している西武が3位となる。渡辺監督は「うちは自力のチャンスがある。勝つしかない」と語気を強めた。頼れる左腕の新境地が、それを現実にする。 

 ≪ヤクルト時代にリリーフ78戦≫石井一(西)が8回に3番手で登板し3者凡退。日米を通じ自身初ホールドを記録した。石井一の西武での救援登板は11日の日本ハム戦以来2度目だが、08年の巨人との日本シリーズ第7戦では2番手で登板し2回を無安打無失点。ヤクルト時代には通算78試合で救援登板を経験している。

 ▼西武・フェルナンデス(6回に16号ソロ)プレッシャーは関係ない。楽しいの一言に尽きる。

 ▼西武・栗山(5回1死満塁から右前に同点打)前の打席の併殺で嫌な流れにしていたので、いい結果で良かった。

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