来季も楽天が一転 山崎 愛着あるのに去る理由

[ 2011年10月10日 06:59 ]

試合後の退団会見で、仙台のファンへのメッセージを求められこらえきれず涙を流す山崎

パ・リーグ 楽天4-3ロッテ

(10月9日 Kスタ宮城)
 楽天は9日、山崎武司内野手(42)の今季限りでの退団を発表した。05年の球団創設からチームを引っ張ってきた主砲だが突然の退団の背景には、球団首脳陣との衝突があった。

 今季が2年契約の2年目だが、当初は来季も楽天でプレーする方針は固まっていた。今回の事態を受け球団からコーチ就任要請を受けたが「現役を続けたい気持ちがあるのに辞めるのはうそになる。心の中で火が消えなかった」と自由契約選手を選択した。

 愛着ある球団を去ることは山崎流のけじめでもある。今季は打率・227、11本塁打、48打点。「責任は取らないと。ファンの期待を裏切った罪は重い」

 試合前にはナインの前で約5分間、涙を流しながら退団を報告。「ありがとう」などと感謝の気持ちを伝えた。

 山崎自身の意向で、10日のロッテ戦(Kスタ宮城)が楽天で最後の出場となる。

 「あしたはプレーで最後のお別れをしたい。またユニホームを着て仙台のファンの前に参上することが最後の夢」

 地元で最後の雄姿を見せ、新天地に歩を進める。

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2011年10月10日のニュース