落合竜堅首!代打・堂上剛サヨナラ打「死ぬ気でいった」

[ 2011年10月10日 06:00 ]

<中・巨>延長10回1死一、二塁、代打・堂上剛が中越えにサヨナラ打。小田から水をかけられる手荒い祝福

セ・リーグ 中日1-0巨人

(10月9日 ナゴヤD)
 これが首位の底力。安打数で勝負は決まらない。点を取った方が勝つ。当たり前のことをやってのけた中日が試合をものにした。ヒーローは延長10回サヨナラ打の堂上剛だ。「絶対打ち返してやると死ぬ気でいった。今シーズンの運を全部ここで使っちゃっていいと思っていた。最高です」。8年目の26歳がお立ち台で笑みをこぼした。

 巨人は延長10回まで毎回の11安打も拙攻の連続で無得点。一方の中日打線は、ゴンザレスの前に7回2死まで無安打に抑えられていた。ブランコがチーム初安打を放ち、終盤はジワジワと巨人投手陣を追い詰めていく。9回2死一、二塁では谷繁が左前打。二塁走者の荒木が本塁で憤死してサヨナラを逃したが慌てない。延長10回、和田の中前打を足がかりに1死一、二塁。ここで代打起用された堂上剛は、7日の巨人戦(ナゴヤドーム)では9回のサヨナラ機に久保に三振に打ち取られていた。相手は同じ右腕。「あの打席ばかり何回も繰り返してイメージしていた」。雪辱に燃えた思いをバットに乗せ、109キロカーブを中堅手の頭上へと運んだ。

 沢村に1安打で完封された前夜のうっぷんを晴らす快勝劇で、リーグ70勝一番乗り。落合監督は「十分動けているからいいんじゃないか」と短い言葉ながら、納得の表情で会見を締めた。10日からは2位ヤクルトとの4連戦。いよいよ雌雄を決する時がきた。

 ≪最短M点灯12日≫中日が勝ち、2位のヤクルトも勝ったため、中日の最短マジック点灯日は1日延びて12日となった。10日からのヤクルトとの直接対決に3連勝ならM4、2勝1分けでもM5が出る。

 なお、2位ヤクルトが逆転して、首位に立った場合でも最短点灯日は同じ12日。

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2011年10月10日のニュース