過信が招いたサヨナラ負け 球児“アンパイ”やられた

[ 2011年10月9日 06:00 ]

<横・神>9回2死一、三塁、荒波に二盗を許す藤川

セ・リーグ 阪神2-3横浜

(10月8日 横浜)
 逆転サヨナラ負けの阪神に残る疑問は「なぜ、サヨナラの走者を、簡単に二塁にやったのか?」だろう。1点リードの9回2死一、三塁、藤川の初球、一塁走者・荒波の二盗は悠々セーフ。藤井彰は送球すらできなかった。

 警戒度は非常に低かった。一塁手・新井はベースについていたが、けん制はない。藤川はクイック投法ではなく、左足を高く上げて投げた。

 セオリーでは、逆転サヨナラの走者が得点圏に進むのを極力阻止する。「ノーマークではないが…」と久慈守備コーチは二盗を“許した”ことを認めた。「球児のクイックと走者の足を比べたら二塁はまあ、仕方ない。それより打者を取ろうということ。球児に走者を気にさせて、投球が弱まってはいけませんから」

 藤川はクイックが得意ではない。今季登板時の盗塁阻止成績はこの日の2個を含め、許盗塁5、盗塁刺1で阻止率・167と低い。走者は俊足が売りの新人。二盗を許したとしても、何しろ「あと一人」。打者は打率・211。藤川なら見下していい。絶対的信頼からセオリーを超えていた。

 「野球には、まさかもある」と久慈コーチ。二盗直後に快音、打球は中前へ。“許した”二塁からサヨナラ走者が本塁になだれ込んだ。今季2度目の「イニングまたぎ」は失敗。藤川は「駄目でした。チームに申し訳ない」と肩を落とし、チーム今季初の5連勝はならなかった。

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