“7回の男”斎藤3者凡退斬り 心理読みカーブで緩急

[ 2011年10月9日 06:00 ]

<ブルワーズ・Dバックス>リーグ優勝決定シリーズ進出を決め、シャンパンファイトで喜ぶ斎藤

ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 ブルワーズ3―2ダイヤモンドバックス

(10月7日 ミルウォーキー)
 斎藤歓喜!ブルワーズがダイヤモンドバックスを相手に延長10回に3―2でサヨナラ勝ちし、3勝2敗でリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。斎藤隆投手(41)は7回の1イニングを3者凡退と完璧な投球。ア・リーグ東地区に属していた82年以来、球団にとって29年ぶりの進出に貢献した。同シリーズは8日(日本時間9日)にア・リーグから始まり、ブ軍はカージナルスと9日(同10日)に第1戦を行う。
【試合結果】

 本拠地が爆発したような大騒ぎになった。延長10回サヨナラ勝ち。あまりに劇的な勝利に、殊勲のモーガンを中心にナインの輪が広がったが、そこに斎藤はいなかった。7回の1イニングをピシャリ。アイシングを終えると、あえてベンチ裏のトレーナー室から動かずテレビ観戦をしていた。いい流れが、ツキが変わらないように――。願いは通じた。そしてベンチ裏にいた分、シャンパンファイトには一番乗りした。

 「最初に(シャンパンを)ポケットに入れて待っていた。厳しい戦いでしたね。生みの苦しみを味わった」。2連勝後に逆王手をかけられた末、リーグ再編でナの中地区に入った98年以降では初のリーグ優勝決定シリーズ進出だ。チーム最年長のベテランは「祭」のハチマキ姿で大はしゃぎ。その目元は潤んでいた。

 勝負どころで快投を演じた。2―1と勝ち越した直後の7回に登板。重圧のかかる場面で、冷静に相手心理を読み切った。「打者が“何とか打ちたい”という時の方が読みやすい」。外角カーブで打ち気をかわし、最速93マイル(約150キロ)の直球との緩急で幻惑した。「7回の男」が真価を発揮。9回に守護神アクスフォードが一度は同点とされたが、ロン・レネキー監督は「サミー(斎藤)はいつも通りうまく投げた」と絶賛した。

 地区シリーズで3試合に登板し無失点。リーグ優勝決定シリーズは08年のドジャース時代に続く2度目だが、当時は右肘の故障明けで登録から外れた。「自分もしっかりやれているのでうれしい。今年は今までとは違う感じで、次の試合にいける。(チームは)強くなっている。もしかしたら(頂点の)可能性を秘めている」。ナ・リーグ球団としてはブ軍初のリーグ制覇へ、41歳右腕の頼もしさは増すばかりだ。

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