李スンヨプ“引導”3ラン 西武に5ゲーム差付けた

[ 2011年10月5日 06:00 ]

<西・オ>2回無死一、二塁、李が先制の14号3ランを放つ

パ・リーグ オリックス5-3西武

(10月4日 西武D)
 2回無死一、二塁。オリックス・李スンヨプのバットが反応した。2ボール1ストライクから、涌井のほぼ真ん中に入った直球。快音を残した打球は西武ファンの悲鳴を引き裂き、スタンドへ飛び込んだ。

 「大事なゲームだと誰でも知ってる。必ず打たないといけないと思って、打席に入った」

 目覚めた韓国の大砲が、西武に事実上の引導を渡した。9月20日のソフトバンク戦(京セラドーム)以来、11試合ぶりの先制14号3ラン。4ゲーム差で迎えた4位・西武とCS進出を争う直接対決3連戦。その初戦で強烈な先制パンチを食らわせた。

 岡田監督も「そりゃ大きかったよ。落とせへんしな。勝ち切らなあかんかった」と称えた。昨オフ、巨人を戦力外となった李スンヨプに救いの手を差し伸べたのが、岡田監督だった。辛口の指揮官から春季キャンプ中に「T―岡田よりも本塁打を打つかもしれん」とプライドをくすぐられ、意気に感じた。不振のT―岡田の16本より2本少なく、打率も・211と物足りないが、ここぞという場面での勝負強さが光る。特に西武戦では、チームトップの5本塁打。8月14日(京セラドーム)には牧田からサヨナラ2ランも放った。

 これでチームはビジターでの試合に13連勝。4位・西武には5ゲーム差とし、2位・日本ハムにも2ゲーム差。残り10試合。「ここにきて凄く集中できている」と話した6番の李スンヨプが本来の打撃を取り戻せば、CS本拠地開催は夢ではない。

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2011年10月5日のニュース