41歳・ブ軍斎藤PS初勝利 史上5位年長白星

[ 2011年10月4日 06:00 ]

<ブルワーズ・ダイヤモンドバックス>6回に登板し、プレーオフ初勝利を挙げた斎藤

ナ・リーグ地区シリーズ第2戦 ブルワーズ9―4ダイヤモンドバックス

(10月2日 ミルウォーキー)
 リーグ優勝決定シリーズ進出へ王手だ。ブルワーズの斎藤隆投手(41)が2日(日本時間3日)、ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第2戦で同点の6回に2番手で登板し、1回を1安打無失点。チームは直後に5点を勝ち越し2連勝、斎藤自身もポストシーズン初勝利を挙げた。日本選手のポストシーズンでの勝利は08年の松坂大輔(レッドソックス)、黒田博樹(ドジャース)以来、3人目。また、41歳230日での地区シリーズ勝利は、大リーグ史上5番目の年長勝利ともなった。
【試合結果】

 自らの右腕で、試合の流れを引き戻した。4―4の6回に登板。2死三塁とピンチを招いた。斎藤は1ボールの後、打者パーラが苦手な高めの直球を4球続けた。最後の球はこの日最速の93マイル(約150キロ)をマークし、空振り三振。本拠地ミラー・パークの4万4066人のファンは総立ちで41歳を称えた。

 「神経質になって守りに入りそうになったが、攻めなきゃ負けると思った。紙一重。短期決戦なので、相手の弱点を突きたい。ルクロイ(捕手)もそれを選択して真っすぐのサインが出たので“よし、ここは腕を振っていこう”と。年齢を忘れて一生懸命やってました」
 直後に味方打線が爆発。斎藤は「強い気持ちで打者に向かっていったのが攻撃につながった」と照れながら振り返った。

 通常の出番は7回。しかし、5回に同点に追いつかれた嫌な流れを断ち切るために、ロン・レネキー監督は6回が要所と読み、斎藤を前倒しで起用した。日本人投手最多となる5度目のポストシーズンを迎えた斎藤も、戦況から早めの登板を予想していた。先発グリンキーは3回までに50球と本来のリズムではなく、5回表にはストレッチを開始。難しい局面を乗り切った右腕に、指揮官は「期待通りの好投で最後に大きな三振を奪ってくれた」と称えた。

 東日本大震災で故郷の仙台が被災。自身も今季は左太腿裏、左脇腹など度重なるケガに見舞われた。しかし、「仙台の人たちに比べれば、こんなケガなど大したことはない」と気持ちを奮い立たせた。40代を迎え、引退の2文字を強く意識したこともあったというが、未曽有の震災は心境にも変化をもたらした。「どういうふうに(野球人生を)終わらせるかを考えたこともあったけど、投げる姿を楽しみにしてくれる人のためにまだ頑張りたいと思うようになった」。来季以降も現役。ポストシーズンの年長勝利記録のさらなる更新も夢ではない。

 シーズン終盤のシカゴ遠征では、自ら音頭を取り、若手選手と焼き肉店で決起集会。チーム最年長のリーダーシップを随所に発揮している。「チームのみんなが僕に勝ちを付けてくれた。とにかく感謝。今は次戦に気持ちを切り替えたい」。ブ軍は95年に導入された現行の地区シリーズ突破の経験がない。さらなるステージには、斎藤の力がまだまだ必要だ。

 ≪突破率88%≫ブルワーズが本拠地で連勝発進。現行の地区シリーズが始まった95年以降で、本拠地連勝スタートを切ったのは26チーム。うち23チームが勝ち抜いており、突破率は88%。ナ・リーグに限れば12チーム全てが突破している。また、斎藤はポストシーズン初勝利。日本投手では松坂(レッドソックス=3勝)、黒田(ドジャース=2勝)に次ぐ3人目だが、救援投手の勝利は初めて。

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