容赦ないブーイング モヤモヤの上原「少し逃げていたというか…」

[ 2011年10月2日 17:19 ]

レイズ戦の7回、プレーオフ初登板で3ランを浴び、ベンチで厳しい表情のレンジャーズ・上原

ア・リーグ地区シリーズ レンジャーズ8―6レイズ

(10月1日)
 硬い表情でベンチに下がる上原に地元ファンから容赦ないブーイングが降り注いだ。四球、安打、そして3ラン。1死も取れずに交代したことは、レギュラーシーズンでもなかったこと。それがプレーオフ初登板で起こっては、落胆は大きい。

 試合後に取り囲んだ報道陣に「今もモヤモヤしている」と気持ちの整理がつかないことを素直に認めた。「少し逃げていたというか、もったいない投球だった」と悔やみきれない様子だった。

 4点リードの七回。つまずきはこの回先頭打者への四球だった。右打者に今季1度も許していない四球を追い込んでから与え、次打者には落ちる球が甘く入ったところを左前に打ち返された。

 無死一、三塁で迎えたのはロンゴリア。過去の対戦で10打数1安打と抑えていた好打者から速球で初球空振りを奪ったが「気負い過ぎた。自分を落ち着かせた」という相手に対して上原は「全部が空回りした」と、2球目を軽々と左中間席に運ばれた。

 勝利に沸くクラブハウスで悔しさを募らせた右腕。名誉挽回を期す登板についても「あればいいですけど」と、最後まで歯切れが悪かった。(共同)

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2011年10月2日のニュース