異例!孫オーナーも5度の舞い「天にも昇る思い」

[ 2011年10月2日 06:00 ]

<西・ソ>胴上げされる孫オーナー

パ・リーグ ソフトバンク3-0西武

(10月1日 西武D)
 まるで夢がかなった子供のようだ。両手を上げたソフトバンク・孫正義オーナーが駆けていく。選手の輪にのみ込まれると、異例のオーナー胴上げ。小さな体は5度も宙に舞った。

 「まさに天にも昇る思いでした。強い強いホークスというポジションをつくり上げられた。感無量です」。球団を持って目の前での優勝決定が初めてなら、胴上げも生まれて初めて。上ずる声でこう続けた。「ぶっちぎりの優勝がうれしい」

 05年の球界参入から永遠の球団テーマが「目指せ、世界一」。昨年リーグVで手応えを感じたのか。多忙な中、首位に立った直後の5月14日の西武戦(ヤフードーム)をお忍び観戦。躍進するチームを見て、この日が来るのを信じていた。

 強いチームをつくり上げる一方、難病の子供を抱えて昨オフ戦力外となった吉川元浩氏をグループ会社で採用した。人を育て、人を大切にする。孫イズムに導かれてのリーグ連覇だった。「秋山監督も見事。チームの中心になって、王さんが支える。強いホークスの伝統を続けたい」。秋山監督の長期政権の可能性について「そうですね」と笑った孫オーナーの右手には、秋山監督から贈られたウイニングボールがしっかり握られていた。

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