逆転のヤクルト!今季28度目 30日にもM点灯

[ 2011年9月29日 06:00 ]

<ヤ・神>6回無死一塁、バレンティンは左越えに逆転2点本塁打を放ちつば九郎と抱き合う

セ・リーグ ヤクルト8-5阪神

(9月28日 神宮)
 逆転はお手のものだ。ヤクルトは28日、1点リードされた6回にウラディミール・バレンティン外野手(27)のリーグキング争い独走となる逆転29号2ランなどで一挙6得点。27日の阪神戦でも同じ6回に5点を挙げて逆転。これで今季の逆転勝ちは12球団トップの28試合目となった。2位・中日とのゲーム差を3とし、首位を堅守。30日にも、10年ぶりのリーグ優勝に向けたマジックが点灯する。
【試合結果】

 スタンドに手を振る指揮官の姿もすっかり板についた。連夜の逆転勝ち。笑顔の小川監督が「きのう、きょうといい攻撃ができている」と、立役者として名を挙げたのがバレンティンだ。

 1点を追う6回。それまで打線は阪神先発・秋山の前に散発2安打。伊勢総合コーチは「テークバックが独特。ウチの打線が真っすぐに合っていない」と首をかしげていたが、バレンティンがその直球を芯で捉えて逆転29号2ラン。次打者の宮本が左前打して、秋山をマウンドから引きずり降ろすと、もう止まらない。2点三塁打を放った青木も「バレンティンが流れを変えてくれたので、そのまま乗っていけた」。助っ人の一撃を合図に一挙6得点。前夜の阪神戦でも6回に5点を奪って逆転。まさに「ラッキー6」だ。逆転勝ちも9月に入って16勝のうち9勝、シーズンを通しても12球団最多の28試合目を数えた。

 もっとも、小川監督はバレンティンについて逆転弾より走塁を評価した。2回2死満塁で、七条の捕飛を藤井彰がまさかの落球。三塁走者の畠山に続き、二塁から猛然と本塁に突っ込んだのがバレンティンだった。打撃不振に加え、一塁まで全力疾走を怠るなど緩慢プレーが目立ったことで、8、9月に計6試合で先発落ちしたが、以降は走攻守でチームを鼓舞するハッスルプレーが続く。

 精神的にもチームになじんだ。試合前のミーティングでは、27日に満塁弾を放った川端に「幸運を分けて」と体を触りまくり。巨人・ラミレスが日本で11年間プレーしていることを知ると「自分も彼のように1年でも長く日本で野球をやりたい」と奮起し、日本語を電子辞書で勉強。チームメートと冗談を交わせるまでに上達した。さらに、10月9~16日に米国在住の夫人が第2子を出産する予定だが、「ここまで一緒にやってきたので、最後まで戦っていい結果を持ち帰りたい」。外国人選手は通例なら帰国を許可されるにもかかわらず、優勝するまで帰国しない決意を固めている。

 「(小川監督が)悪い時でも忍耐強く使ってくれた。いいチームに来られて本当に幸せ」。堂々の小川チルドレンの一員。本塁打を打っての生還時に天を仰ぐポーズは、東日本大震災で亡くなった人たちへの追悼の意だという。

 チームは阪神に5連勝で首位を堅守した。ただ、ナインに浮かれたところはない。ベテランの宮本は言った。「一戦一戦、区切っていけとみんなに言っている。(日付が変わる)12時で切り替えて、またあしたから」。残り19試合、毎日が新たな戦いだ。

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