ヤクルト・石井弘寿 今季限り引退 1軍登板なしで決断

[ 2011年9月29日 06:00 ]

今季限りでの引退を決意した石井弘

 ヤクルトの石井弘寿投手(34)が今季限りで引退することが28日、分かった。

 06年2月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の壮行試合で左肩インピンジメント(関節衝突)を発症。同年秋に左肩腱板断裂修復手術を受けて以来、1軍での登板はなく、イースタン・リーグ今季最終戦となった横浜戦(ベイスターズ)を終えた28日、渡辺進編成部部長との面談で引退の意思を伝えた。29日には大木勝年球団常務へ正式に現役引退を申し入れる予定で、一両日中に球団から発表される。

 プロ16年目の決断だった。球団はシーズン当初から来季以降の現役続行について「今季中の1軍登板」を条件としたが、左肩痛、右脇腹痛などケガが続いた石井は2軍戦で6試合に登板し、1勝0敗0セーブ、防御率4・50にとどまった。引退を決断した石井は、すでにチーム関係者に対して「引退します。お世話になりました」とあいさつを済ませ、同リーグの24日横浜戦(戸田)で2番手として登板。1回無失点で事実上の「引退登板」を終えていた。

 石井は最速155キロを誇る剛球左腕として活躍。02年に最優秀中継ぎ投手に選出されるなど、五十嵐(現メッツ)との抑え2枚看板「ロケットボーイズ」としてチームを支えた。また、アテネ五輪、第1回WBCでは日本代表メンバーにも選出された。昨春は術後初めて1軍キャンプに参加したが、右足親指を裂傷して戦列を離れた。また、05年にポスティング・システム(入札制度)によるメジャー挑戦を球団に申し入れたが、その夢もかなわなかった。

 引退試合について、球団関係者は「チームの順位が決まらないと難しい」とし、現時点では未定。ニックネーム「ゴリ」としてファンにも親しまれた左腕がケガとの長き闘いに終止符を打ち、静かにグラブを置く。

 ◆石井 弘寿(いしい・ひろとし)1977年(昭52)9月14日、千葉県生まれの34歳。東京学館から95年ドラフト4位でヤクルト入団。主に中継ぎとして活躍し、02年に最優秀中継ぎ投手。同年に現在も日本球界左腕史上最速の155キロをマーク。05年は抑えを務める。04年アテネ五輪、06年WBC日本代表。1メートル80、100キロ。左投げ左打ち。

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