おかわり100打点 4番として本塁打以上のこだわり

[ 2011年9月21日 06:00 ]

<西・日>4回1死一、二塁、中村は今季100打点目となる先制の左前適時打を放つ

パ・リーグ 西武5-4日本ハム

(9月20日 西武D)
 西武の中村が一発は封印し、走者を還すことを優先した。4回1死一、二塁。試合前まで6打数無安打に抑えられていた武田勝のチェンジアップを、コンパクトに左前に運んだ。均衡を破る一打に「この試合初めてのチャンスだったので、何としても得点したかった」と振り返った。

 前日は通算200本塁打をマークした。そして、この日は2年ぶりとなるシーズン100打点の節目を通過した。数字に無頓着な男が、100打点は開幕前から意識してきた。「4番を打たせてもらっている以上は、100打点が最低限の数字だと思っているので」。122試合目でそのノルマを達成した。

 5月の仙台遠征。今季初めて同一カード3連勝を飾った楽天戦(Kスタ宮城)で、打点への思いを強くした。3連戦で4打点を挙げ「やっぱり4番が打点を挙げることはチームの勝利につながりますね。4番の打点はそういう感じなんです」。本塁打と同じように、打点でチームを勢いづけたい思いは強い。そして、その両タイトルを2年ぶりに狙える数字を残している。

 6回に自身の失策で一時は逆転され、試合後は「特にないです」と笑顔はなかった。それでもチームは引き分けを挟んで6連勝。昨年は失速した9月の勝ち越しを早くも決めた。渡辺監督は「ここから頑張らないとシーズンが終わっちゃう。そういう気持ちが(ナインから)伝わってくる」。オリックスとの差は縮まらなかったが、「自力で(3位に)行きたい」と威勢が良かった。

 ≪自身3度目≫中村(西)が4回に先制適時打を放ち今季の打点を100に乗せた。自身のシーズン100打点以上は(☆はタイトル)08年 101打点☆46[本]、09年☆122打点☆48[本]、11年 100打点 41[本]と、3度目になるが、本塁打も全て40本以上。シーズン40本塁打&100打点を3度以上は王貞治(巨)の12度を筆頭に史上11人目。チームでは01~03年カブレラ(現ソフトバンク)の3度に並ぶ最多回数になった。

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2011年9月21日のニュース