松井ブラピに褒められた「クール、とてもクールだ」

[ 2011年9月21日 06:00 ]

試写会で仲良く並ぶ松井とブラッド・ピット

 夢の共演が実現した。アスレチックスの松井秀喜外野手(37)が19日(日本時間20日)、地元・オークランドの劇場で行われた映画「マネーボール」の試写会イベントに参加。主役を務めた米人気俳優ブラッド・ピット(47)と初対面を果たした。同作品でア軍のビリー・ビーンGM(49)役を務めたピットは、今オフ、ア軍と再契約を結ぶ可能性がある松井の来季活躍を予言した。

 打席に立てばどんな投手相手にもひるまない松井だが、さすがに勝手が違った。人工芝の特設会場で相手はあの俳優ブラッド・ピットだ。それでもテレビカメラ40台、スチルカメラ60台の前でガッチリ握手を交わすと、心なしか緊張していた表情も一気に和らいだ。

 「当然ですがかっこいいですね。あっという間でしたけど、内面の素晴らしさが出ていた。いい思い出になった」とスーツ姿の松井は世界的名優との共演を振り返った。その一方で、ピットはヤンキース時代から松井を知っていたことを明かすとともに「クール(格好いい)、とてもクールだ」と初対面のゴジラの印象を繰り返し語って、報道陣を沸かせた。

 ア軍のビーンGMの半生を描いた「マネーボール」は米作家のマイケル・ルイス氏の同題ノンフィクション。日本でも累計10万部を突破したヒット作が映画化されたものだが、ピットはビーンGMになりきるためにデータや数式などを使った選手の分析を猛勉強した。野球選手を見る目も肥えた「ピットGM」は、後半戦打率・311、6本塁打、37打点の松井について「彼は凄いやつだよ。自分がGMだとして、彼に言うことは何もない」と絶賛。来季38歳を迎えるベテランの活躍に太鼓判を押した。

 ア軍は松井に来季オファーを提示する方向だが、現時点で減俸は必至の状況だ。とはいえ、ビーンGM本人をはじめ松井ら主力選手が顔をそろえた試写会では、松井が登場すると300人の地元ファンから一番の歓声が上がるなどゴジラ人気はまだまだ高い。今季残り9試合。「心も体もリセットして臨みたい」と話す松井が、世界的大スターからの後押しも受けてラストスパートをかける。

 【松井と海外大物との“共演”】

 ☆デビッド・ベッカム ヤンキース時代の07年8月6日、ブルージェイズ戦で始球式を務めたMLSロサンゼルスのベッカムと、試合前のクラブハウスで初対面。「頑張ってください」と激励を受けた。

 ☆リチャード・ギア ギアが大のヤンキースファンのため、ヤ軍時代のキャンプ地や球場で何度も対面し、会えば英語で談笑する間柄。09年には松井が本人役で声優として出演したアニメ映画「ワン・ラスト・タイム」でも共演を果たした。

 ☆ミッキーマウス エンゼルス時代の昨年4月27日、本拠地アナハイムで行われる球宴を、球場近くのディズニーランドでPR。ゴジラとミッキーのコラボが実現した。

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2011年9月21日のニュース