原監督あきれた拙守の連続…巨人2カード連続負け越し

[ 2011年9月20日 06:00 ]

<巨・中>初回2死三塁、谷繁のレフトライナーをラミレスが目測を誤りヒットにしてしまう

セ・リーグ 巨人3-8中日

(9月19日 東京D)
 巨人は度重なる拙守が勝負の明暗を分けた。「ラミ(ラミレス)もそうだし、テラ(寺内)もね。守備の乱れから点を取られたのが敗因。内海の足を引っ張った」と原監督。絶対に落とせない試合を悔やまれる形で落とした。

 初回だ。無死一塁で、井端の三ゴロを処理した寺内が二塁へ悪送球。その後に先制点を奪われた。さらに2死三塁では、ラミレスが谷繁の左飛に対して目測を誤った。1度は後ろに下がりながら、ラインドライブ気味に落ちてきた打球に慌てて前進。ショートバウンドで捕球し2点目を許した。記録は安打だったが、「自分のミスプレー。何も言い訳せず、捕るべきフライだった」と自身を責めた。ラミレスは2点差に詰め寄った4回にも、先頭の平田の左前打を捕球した後にこぼす失策。二塁への進塁を許し、5点目につながった。

 しかしラミレス自身が「(失策が)ゲームの一部ということでそれもつきもの。これが初めてでもないし最後でもない」と振り返ったように、その守備力は織り込み済み。マイナス分を帳消しする打撃で、これまで何度もチームを救ってきた。岡崎ヘッドコーチも「守備に対しては言わない。一長一短の“一短”を求めてもね。打つことでチームに貢献することを求めている」と強調した。しかし、頼みの打撃でも6回1死一、三塁で遊ゴロ併殺打に倒れるなど3打数無安打。ミスを取り返せなかった。

 7月以来約2カ月ぶりの2カード連続負け越し。9月は6勝8敗1分けと、逆転優勝は一層厳しい状況に追い込まれてきた。「われわれはベストを尽くしているし、結果をどういったところで次につなげるしかない」と原監督。残り23試合、弱点をカバーする武器で白星を重ね続けるしかない。

 ▼巨人・寺内(初回に先制点につながる失策)初回だったしリズムをつくるためにもミスは駄目だった。(3回に適時打も)自分はまず守備があってこそ。

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2011年9月20日のニュース