「隠れ首位打者」内川V打!17日にダル討ちM点灯だ

[ 2011年9月17日 06:00 ]

<ソ・日>1回1死二塁、中前適時打を放つ内川(投手・斎藤)

パ・リーグ ソフトバンク4-0日本ハム

(9月16日 ヤフーD)
 ダル討ちで優勝マジック点灯だ。ソフトバンクは16日、初回に内川聖一外野手(29)が先制適時打を放つなど、5回までに4点を奪って、日本ハム先発の斎藤佑樹投手(23)を楽々とKO。17日にダルビッシュ有投手(25)を先発に立てて必勝を期す日本ハムを破れば、リーグ連覇に向けて優勝マジック「16」が初点灯する。

 マジック点灯へ、着火したのは、「隠れ首位打者」の内川だった。

 「(斎藤は)真っすぐも変化球も前回より良くなってる。だからどんな形でも(先制点が取れれば)いいと思った」

 初回1死二塁。そんな熱い思いをバットに込め、落差のないフォークを中前へ運んだ。これでチームに流れを呼び込み、斎藤から効果的に得点を重ねた。2回には川崎の右翼線二塁打などで2点。そして5回2死一、三塁で松田が左翼線適時二塁打を放った。

 「3連戦の初戦でああいう形をつくれて良かった」という内川の一打が決勝打となり、打率も・339。規定打席には5打席足りないが、到達は目前でリーグトップに躍り出るのは確実な情勢だ。だが、内川は言う。「規定打席到達はどうでもいい。首位打者を獲っても優勝を逃すなら、首位打者を獲らないで優勝した方がいい」。長期低迷が続く横浜からFA移籍し、優勝争いの中でプレーできる喜びが最大のモチベーションになっている。

 さらに、持病の首痛を抱えてプレーする小久保の状態が悪化。この日は6回の守備から交代し、試合後には「ごまかしが効かなくなってきた。スタメンで出てもチームに迷惑が掛かる」。右膝蓋(しつがい)骨骨折の松中に続き、主将までもが戦列を離れることになれば、チームをけん引するのは内川しかいない。

 これで対日本ハム戦は4連勝となり、ゲーム差を6・5に広げた。17日に勝つか、引き分ければ、連覇に向けた優勝マジックが点灯する。相手先発はエースのダルビッシュ。今季は5試合で2勝3敗、対戦打率・208と打ちあぐねてはいるが、秋山監督は「きょうは先制点が取れたのが大きいね。あしたはダルビッシュだから、何とかね」と、余裕の笑顔で攻略を期待した。

 ▼ソフトバンク・松田(5回2死一、三塁から適時二塁打)ここで追加点を取れば相手も痛いだろうと思った。

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2011年9月17日のニュース