ロッテ 日本ハムの福良ヘッドを招へいへ!

[ 2011年9月17日 06:00 ]

<ソ・日>試合を見つめる、福良コーチ(右)と梨田監督

 ロッテが今オフ、日本ハムヘッドコーチの福良淳一氏(51)をヘッドコーチ格で招へいすることが16日、分かった。昨季日本一のチームは今季、最下位に低迷。来季まで契約が残る西村徳文監督(51)の意向に従い、若手の育成、指導力に定評がある福良氏を招く方針を固めた。

 QVCマリンで報道陣に対応した石川晃球団運営本部長は「人事に関してはノーコメント」としたが、堅守と機動力野球を掲げる指揮官の参謀役として福良氏はうってつけの存在だ。ともに宮崎県出身で気心が知れた間柄。同監督が1学年上だが、同じ60年生まれ。現役時代のプレースタイルも機動力、堅実な守備が売りと共通点が多い。

 西村監督にとっては3年越しのラブコールだ。自身が監督に就任した09年オフも水面下で打診したが、当時は梨田監督の続投が決まったばかり。08年の同監督就任時からヘッドコーチを務めてきた福良氏の引き抜きは困難と判断、断念した経緯がある。今回は15日に梨田監督が退任を発表。福良氏の退団も確実で、招へいに向け障害はない。

 ロッテは日本一になった昨オフ、西岡がツインズ、小林宏は阪神に移籍したことが低迷の一因となっている。若手の底上げによるチーム再建を福良氏の手腕に託す。

 ◆福良 淳一(ふくら・じゅんいち)1960年(昭35)6月28日、宮崎県生まれの51歳。延岡工―大分鉄道管理局を経て84年ドラフト6位で阪急(現オリックス)入団。93~94年に連続守備機会無失策836の二塁手プロ野球記録を樹立した。97年に現役引退。通算成績は1240試合で打率.279、50本塁打、372打点、106盗塁。88、94年にベストナイン。オリックス2軍コーチを経て05年から日本ハムで2軍監督など歴任。08年に1軍ヘッドコーチに就任、翌09年から打撃コーチを兼任している。

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2011年9月17日のニュース