残り16試合で32安打 イチロー200安打へ追い込み

[ 2011年9月13日 06:00 ]

<マリナーズ・ロイヤルズ>試合前に米中枢同時テロの犠牲者に黙とうをささげるイチロー

ア・リーグ マリナーズ1―2ロイヤルズ

(9月11日 シアトル)
 マリナーズのイチロー外野手(37)は11日(日本時間12日)、ロイヤルズ戦の8回に適時二塁打を放ったが、残り3打席は凡退して4打数1安打。11年連続200安打の達成には残り16試合で32安打の1試合2本ペースが必要となった。過去10シーズン中、5シーズンで「16試合で32安打以上」の固め打ちを記録している天才打者が、ラストスパートにかける。

 追い込まれた状況でこそ、その力を発揮する。それを象徴するイチローの打席だった。2点を追う8回2死一塁。第3打席まで無安打だったが、初対戦の右腕ホランドの初球95マイル(約153キロ)の内角直球を迷わず振り抜いた。右翼線へ適時二塁打。この試合チーム唯一の得点を叩きだした。

 初めて見る投手の球をいきなりフルスイングする心理を問われると「そんなこと言えるわけないじゃん。“私はこうです”って発表するの?」とイチローらしく淡々と振り返った。プレーオフ進出の可能性が完全消滅しているチームのベンチ入り40人枠には新人が15人。うちこの試合も6人が先発出場した。エリク・ウェッジ監督は「今、若手は試行錯誤を繰り返し、経験を積んでいる」と勝敗より育成重視のモードを強調したが、イチローだけは戦う姿勢を崩してはいない。

 残り16試合で200安打まで1試合2安打ペースが必要となった。かつてないほど厳しい状況だが、背番号51にとって不可能な数字ではない。過去10シーズン中で「16試合で32安打以上」を5シーズンでクリア。262安打で大リーグのシーズン記録を塗り替えた04年には、16試合で41安打も放った。ここ3シーズンは爆発的な固め打ちを見せていないが、データ上では記録達成も可能だ。

 7月後半を境に徐々にヘッドを寝かせてバットの操作性を上げる「04年型」のフォームに変えて数字を伸ばしてきた。追い込まれたイチローが、今こそ真価を発揮する。

 ≪5シーズンでクリア≫イチローが過去、出場16試合中で最も多く安打を放ったのがシーズン262安打を達成した04年の41本。01年から昨年までの10シーズン中、5シーズンで「16試合で32安打以上」をクリアしている。今回は残り全試合でマルチ安打が最低ラインという厳しい状況。「貯金」をつくるためには1試合4安打や5安打の固め打ちに期待したい。

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