“サイクル超え”中須賀MVP 大和高田クラブV3

[ 2011年9月13日 06:00 ]

大和高田クラブは吉川監督を胴上げする

第36回全日本クラブ野球選手権大会決勝 大和高田クラブ10―9新日鉄大分ベースボールクラブ

(9月12日 西武D)
 決勝が行われ、大和高田クラブ(東近畿)が延長10回の激闘の末、新日鉄大分ベースボールクラブ(九州)を10―9で下し、9年ぶり3度目の優勝を飾った。序盤の4点ビハインドを追いつき、1死満塁から試合を再開するタイブレーク制が適用された10回に中須賀慎之介外野手(29)の三塁打などで5点を勝ち越し。その裏の反撃をかわした。4安打2打点の中須賀は最高殊勲選手賞に選出された。

 二塁を回った中須賀はスピードを緩めず三塁まで到達した。4点を勝ち越した延長10回1死二塁で中堅右を深々と破る。二塁打なら史上2人目のサイクル安打だったが、記録は二の次だった。

 「記録は頭にあった。つまずいてコケれば良かったかな。でも、やっぱりそれはできませんよ」

 その裏1点差に迫られただけに、価値ある適時三塁打。吉川博敏監督も「二塁で止まればサイクルや、と思いましたけどね。記録より記憶に残る」と主将の一打に目を細めた。2回の右中間への先制ソロを含む「サイクル超え」の4安打2打点でMVP。中須賀は「きょうしか打っていないし(MVPの盾に)“決勝限定”って書きましょうか」とおどけた。

 都市対抗への2年連続出場を逃した分、今大会は必勝を期していた。02年に連覇達成後は8年間で準優勝5度。復権へ今夏は仕事後の短い時間で1日最低600スイングなど猛練習を繰り返した。その成果で決勝は4点差をはね返し15安打10得点。クラブチーム屈指の強豪が、ようやく王座を奪回した。

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