聖光出身の渡辺郁先制打 早大5戦ぶり勝利に貢献

[ 2011年9月12日 06:00 ]

東京六大学野球第1週第2日 早大6―3明大

(9月11日 神宮)
 2回戦2試合が行われ、早大は福島・聖光学院出身の渡辺侑也内野手(4年)の先制打などで明大に6―3で勝利。東日本大震災からちょうど半年の区切りの日に、チームのリーグ戦5戦ぶりの勝利に貢献した。慶大は今秋ドラフト1位候補の伊藤隼太外野手(4年)が、今季初安打を含む2安打をマーク。東大を5―0で下して連勝した。きょう12日は明大―早大3回戦が行われる。
【試合結果】

 早大は10年春に首位打者を獲得した渡辺侑が、地元・福島へささげる一打を放った。4回1死一、三塁から左前へ先制打。チームも接戦を制してリーグ戦5戦ぶりの勝利を収め、「震災から半年というのは当然知ってた。どういう形で見てくれているかは分からないけど、少しでも励みになってくれたらと思う」と話した。福島市内に住む家族らに被害はなかったが、被災地への思いは常に胸に刻んでいる。今夏は母校の聖光学院が甲子園に出場。後輩たちが被災地を代表して戦う姿に「熱い気持ちになった」という。今春は規定打席到達者の中で最下位の打率・088と大スランプ。それでも「非常に努力してきたので」と、今秋も先発で起用し続けてくれる岡村猛監督の期待に応える活躍に「ホッとした。これからも全力で向かっていきたい」と誓った。

 ◆渡辺 侑也(わたなべ・ゆうや)1989年(平元)5月16日、茨城県水戸市生まれの22歳。小学2年で福島市に転居、鎌田小3年時に福島リトルで野球を始める。聖光学院では07年夏の甲子園2回戦の青森山田戦で、福島県勢初の満塁本塁打を放つなど活躍。全日本高校選抜にも選出された。早大では3年春に打率・381で首位打者とベストナインを獲得。1メートル66、63キロ。右投げ左打ち。

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2011年9月12日のニュース