建山2者連続満塁アーチ被弾…大リーグ13年ぶり珍事

[ 2011年9月12日 06:00 ]

<レンジャーズ・アスレチックス>6回、代打・サイズモア(右)に満塁弾を浴びた建山

ア・リーグ レンジャーズ7―8アスレチックス

(9月10日 アーリントン)
 エッ、2者連続満塁アーチ?レンジャーズの建山義紀投手(36)が10日(日本時間11日)、アスレチックス戦の6回2死満塁で登板。いきなり代打・サイズモアに決勝のグランドスラムを浴びるなど、0/3回を3安打2失点だった。前回登板の3日のレッドソックス戦でも満塁弾を許し、直後に降板。2試合にまたがって「2者連続」での満塁アーチ被弾は球団史上初で、大リーグでも98年マリナーズのグレッグ・マッカーシー以来13年ぶりの屈辱となった。

 ぼう然と立ち尽くした。レンジャーズの建山が、またもグランドスラムを浴びた。同点の6回2死満塁で登板。代打・サイズモアへの1ボールからの2球目のシンカーは、吸い込まれるように真ん中へ。打球は無情にも左翼席へと消えた。

 「場面が場面なので押し出しも良くないし、ボール、ボールといくのも嫌で…」。前回登板の3日のレッドソックス戦では4回、クロフォードに満塁アーチを浴びた直後に降板した。2試合連続はもちろん、「2者連続」での満塁被弾は球団初の珍事。大リーグでも98年マリナーズのグレッグ・マッカーシー以来だ。その後も連打を浴び、1死も取れずに降板。「この何試合かは目立って悪い」と悔しがった。

 これで2位エンゼルスとは1・5ゲーム差。建山は最近5試合で4本塁打など12失点、防御率は4・71まで下降した。試合前まで対右打者の被打率は・176だったが、その右打者に初の被弾。このままの状態なら、地区優勝してもプレーオフ出場メンバーに登録されるかは微妙だ。「一貫して背水の陣と思ってやっている」。残り16試合。限られた時間で信頼を取り戻すしかない。

続きを表示

2011年9月12日のニュース