勝てなかったけど…ダル第二の故郷・仙台で特別な中3日半

[ 2011年9月12日 06:00 ]

<楽・日>7回2死、聖沢から今季223個目の三振を奪い、ガッツポーズをするダルビッシュ

パ・リーグ 日本ハム1―2楽天

(9月11日 Kスタ宮城)
 無表情の日本ハム・ダルビッシュが、足早に球場を後にした。「チームの流れを変えるつもりで投げた。自分の投球ができたのはよかったけど…」。それ以上、言葉は続かなかった。楽天の勝利に沸く歓声が、むなしく響いた。

 初体験のマウンドでも圧巻だった。7回4安打無失点。6日のソフトバンク戦(札幌ドーム)からプロ入り初の中4日。いや、前回ナイターでこの日はデーゲーム。実質的に中3日半での先発だ。強行したのは今後、中5日で投げれば9月中に17日と29日の2度、首位ソフトバンク戦(いずれもヤフードーム)に挑めるからだ。逆転優勝へ最大の敵は疲労。通常なら2度行う投球練習を1度に減らして対応した。

 最速は152キロも球威は十分。唯一のピンチとなった4回2死満塁では、嶋への7球中5球が直球。力で押した。最後は149キロで見逃し三振。背番号11に1をひとつ増やした111球。1点リードで降板したが、7三振を奪い、今季223奪三振で昨季の自己記録を更新した。

 観客席ではエンゼルス、オリオールズ、レンジャーズなどメジャー6球団のスカウトが見守った。中4日で屋外球場の登板という大リーグでは当たり前の条件で、通常通りの投球ができることも証明した。

 8回、2番手の増井が山崎に右越え2ランを浴び、逆転負け。自己最多17勝目は消えた。ただ、中4日に繰り上がったことで、震災から6カ月のこの日、高校時代を過ごした第二の故郷・仙台のマウンドに立てた。

 「中4日の影響はない。きょうは投げるテンポが速かった。実際、それは調子が良くないとできないこと」と吉井投手コーチ。5回までは豪快なワインドアップ。6回には胸の高さにグラブを置くノーワインドアップを2年ぶりに試す余裕もあった。ただ、特別な日、特別な場所で勝てなかったことが悔しかった。

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