血行障害も何の!復活虎キラー館山9勝目

[ 2011年9月10日 06:00 ]

<ヤ・神>力投する先発・館山

セ・リーグ ヤクルト4-2阪神

(9月9日 神宮)
 帰ってきた手負いのエースがチームを救った。ヤクルトは9日、右手中指、薬指の血行障害が完治しないまま強行復帰した館山昌平投手(30)が阪神打線を8回途中まで2失点に抑えて9勝目を挙げた。

 眼下のライバルを下してゲーム差を5に広げて首位固めに成功。由規投手(21)が右肩の張りで出場選手登録を抹消されるなど、台所事情が苦しい中で右のエースが立ちはだかった。

 1試合投げただけで笑顔は見せない。ただ、戦列に復帰できた喜びだけは隠しようがなかった。館山は52日ぶりの白星をこう表現した。

 「離れていた間、チームが勝っても負けても1つになっている姿がうらやましかった。最初の登板に勝ててうれしい」

 強行登板だった。右手中指、薬指に抱える血行障害は「手術しないと治らない」という状態だったが、無理を承知で8月11日広島戦(マツダ)以来のマウンドに上がった。初回、新井に先制2ランを被弾した。直球は140キロ台前半と本調子にほど遠かったが、その直球を見せ球に使って変化球主体の投球。それも徹底して低めに投げた。

 7回1/3を2失点。2回以降は得点を許さなかった。女房役の相川は「5回からキツそうだったけど、本当に気持ちだけで投げていた」。状態が悪くても先発の役目を果たさなければ、戻ってきた意味がない。その技術と粘り強さが館山にはあった。

 阪神キラーぶりも健在だった。チームは今季ここまで阪神に3勝10敗と大きく負け越している一方、ローテーションの関係で今季は対戦がなかった館山は09年10月から連勝中。「チームのことは知っていたけど、僕は特にいい印象も悪い印象もない。最初の対戦なので思い切りいった」と要所を抑えきって自身の阪神戦連勝を5に伸ばした。

 試合前、由規が右肩の張りで出場選手登録を抹消された。台所事情は苦しい中で2位・阪神との直接対決を制して5ゲーム差に広げた。「(阪神への苦手意識は)選手は多少なりともあると思うが、それを館山と久古が断ち切ってくれた」と小川監督。4連勝のチームは9月に入って7勝1敗と再び上昇気流に乗っている。10年ぶりのリーグ制覇へ、帰ってきた館山の存在は頼もしく、大きい。

 ▼ヤクルト・荒木チーフ兼投手コーチ 館山は良くなかったけど、ああやって抑えるから凄い。

 ▼ヤクルト・久古(セ・リーグ新人では99年・岩瀬=中日=と並ぶ21試合連続無失点)館山さんの思いを引き継いでマウンドに上がった。宮本さんに言われた「気合」でいった。

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