これぞ“名人芸”中島 2年連続11犠飛

[ 2011年9月10日 06:00 ]

<オ・西>3回1死三塁、中島は右犠飛を放つ

パ・リーグ 西武4-0オリックス

(9月9日 京セラD)
 プロの世界で狙い通りの打球を打てるのは一流の証だ。西武・中島裕之内野手(29)は3回、1点が欲しい場面で狙い通りに犠飛を放って貴重な追加点を奪った。脱力したフォームからインパクトにだけ力を入れて外野まで飛ばすプロの技。中島は昨季と並ぶ11犠飛だが、11犠飛を2度記録したのは史上初の快挙だ。ここぞの場面で頼れる3番打者が逆転CS進出の鍵を握っている。
【試合結果】

 打撃の「引き出し」は多ければ多いほどいい。相手は10連勝を狙う好調のオリックス。1点リードの3回1死三塁は、どうしても追加点が欲しい場面だ。中島は高度な打撃技術で、狙い通りの犠飛を打ち上げてみせた。

 最初は安打狙い。相手の前進守備を見て強い打球を意識した。1ボール1ストライクからの3球目は、低めの変化球を強振して三塁線へ強引に引っ張ったファウルだった。だが、追い込まれて投手有利の状況となったことで犠飛狙いに切り替えて「引っ掛けのゴロは絶対にやめようと思い、右方向を意識して一番に犠飛を打とうと考えた」。2ボール2ストライクからの5球目。寺原の外角143キロカットボールは決して甘いコースではなかったが、外に意識があった中島はいとも簡単に右翼へ犠飛を打ち上げた。

 中島は犠飛を打つコツについて「言葉での説明は難しいけど、力まずにインパクトで力を入れることですかね」と語る。引っ掛けたゴロを防止するためには持ち味の「強振」を捨てる。だが、当てるだけでは飛距離は出ない。力を抜いたスイングでもインパクトでは力を入れる。これが飛距離を出す秘けつだった。

 自身が昨年にマークした球団記録に並ぶ11犠飛。その内訳は左翼2、中堅5、右翼4。ここと決めた場面はコースに逆らわずしっかり外野へ飛球を打ち上げる。飛ばないとされる統一球を苦にせず本塁打を量産する中村のように、中島も確固たる打撃技術を持っている。

 ≪シーズン最多は15本≫中島(西)が3回に今季11本目の犠飛。昨年自身がマークした11犠飛の球団最多記録に並んだ。シーズン最多犠飛は70年大杉(東映)の15本だが、11本以上を2度記録したのは中島が初めてだ。

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