いよいよ実現!余裕のマー君VS誇りの佑ちゃん

[ 2011年9月10日 06:00 ]

<楽・日>Kスタの大型ビジョンに映し出される10日の予告先発

 06年夏の甲子園決勝で投げ合った楽天・田中将大投手(22)と日本ハム・斎藤佑樹投手(23)が10日、5年ぶりにプロの舞台で再戦する。予告先発に名を連ねた2人が9日、Kスタ宮城でそれぞれの思いを語った。

 再試合にまでもつれ込んだ決勝で名勝負を演じた2人だが、田中は駒大苫小牧からそのまま楽天入り。通算60勝を挙げ、今季も14勝。防御率はリーグトップの1・34とあって余裕の表情だった。「自分がプロに進むとき斎藤は大学に進んだ。“またプロでやり合えたら”と思っていた」と打ち明けた上で「今回だけでなく、これからも注目される投げ合いをしたい」として今後、この直接対決が「平成の名勝負」となることを望んだ。

 一方で早大を経て今季プロ入りした斎藤はここまで5勝。自らが挑戦者の立場であることを強調して「(田中が)プロでは先輩。挑戦者として投げたい」としながらも「4年間、違うステージでやってきた。自分は新人だが(ファンを一喜一憂させられる)プロ野球選手の立場にいる。誇りを持って投げたい」と言葉に力を込めた。

 夏の甲子園決勝で投げ合った2人がプロで再戦するのは90年の巨人・桑田(PL学園)と大洋・石田(取手二)以来。ともに先発で投げ合いとなると71年の南海・上田(三池工)とロッテ・木樽(銚子商)以来40年ぶり史上5度目のこと。既にチケットは全席完売で当日券も残っていない。フジテレビが地上波で緊急生中継することを決めるなど、周囲も5年ぶりの2人の直接対決へヒートアップしている。

 「また、投げ合えることはうれしい」と斎藤。全国が待ちわびていた対決の第2章がいよいよ幕を開ける。

 ▼日本ハム・梨田監督 あしたはマー君だが、こっちの斎藤も何かを持っている。高校時代からのライバルだし、それなりのプレッシャーもあるだろう。でもそれが成長につながる。きょうの試合を勝ったことで(メンタル的に)あすは五分以上の力でいけるよ。

 ≪史上5回目の夢の投げ合い≫夏の甲子園決勝で投げ合い、プロでも同一試合に登板した投手は過去6組いる。上田と木樽は13度も対戦し、桑田は優勝、準優勝投手両方の立場で再戦を経験した。うちプロで先発対決したのは

対戦日 V腕  準V腕
48年4月25日○真田 ●一言
57年4月6日 ●植村 ○木村
70年9月20日-上田 ●木樽
71年8月21日-上田 ●木樽

の4例のみ(―は勝敗なし)。準優勝校の投手が勝ったのは57年木村だけだが、田中はどうか。

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