明徳・北川走者一掃三塁打!日本 3大会ぶり決勝

[ 2011年9月1日 06:00 ]

<日本・フィリピン>3回2死満塁、左中間に走者一掃の適時三塁打を放つ北川

第9回アジアAAA野球選手権大会 日本13-1フィリピン

(8月31日 横浜)
 18歳以下で争う第9回アジアAAA野球選手権大会は31日、神奈川県内の2会場で準決勝2試合などを行った。B組1位の高校日本代表は、準決勝で1次リーグA組2位のフィリピンと対戦。3回2死満塁で北川倫太郎外野手(3年=明徳義塾)が左中間三塁打を放つなど13得点の猛攻でフィリピンに圧勝、3大会ぶりの決勝進出を決めた。1日の韓国との決勝戦は台風12号の影響による悪天候を考慮し、当初の午後2時から午前9時に変更され行われる。

 13点を奪う猛攻でフィリピンを一蹴。3大会ぶりの決勝進出を決めたが、渡辺元智監督に笑みはなかった。「きょうはちょっと気が抜けていた。中軸の打者が(強引に)引っ張っていた。もう一度センター返し、つなぎの打撃を徹底させたい」

 3―1で競り勝った前日の台湾戦とは一変。フィリピン投手陣の緩い球を大振りするケースが目立ったが、9番の北川は違った。3回2死満塁から逆方向の左中間にはじき返す走者一掃の三塁打。「しっかり振り抜くことができました」と納得の表情で振り返った。

 明徳義塾では1年秋から4番を務めた左の大砲。阪神の菊池敏幸東日本統括スカウトが「木のバットにもしっかり対応できている」と話す今秋のドラフト候補生ながら、この日は野球人生で初の9番で出場。それでも「いい打者がそろっているので。打順は何番でも役割をしっかりと果たしたい」。今大会は13打数6安打の打率・462とつなぎ役に徹している。

 決勝の相手は韓国に決まった。渡辺監督は「我慢の野球になる。絶対に負けないという精神でやる」と地元開催での優勝に向けて意気込んだ。

 ≪前回Vの時も決勝は韓国と≫今回で9回目の同大会で日本―韓国による決勝戦は、前回日本が優勝した05年の第6回大会だけ。川端(ヤクルト)、平田(中日)、堂上直(中日)らを擁したメンバーで臨み、2点を追う9回裏に正木の2ランで4―4の同点に追い付くと、延長10回に小島のサヨナラ本塁打で3大会ぶり3度目の優勝を決めた。先発の辻内(巨人)は最速155キロで10回9安打4失点完投、11三振を奪った。

 ◆北川 倫太郎(きたがわ・りんたろう)1993年(平5)6月21日、大阪府生まれの18歳。小4時に富木ロイヤルズで野球を始め、鳳中では浜寺ボーイズに所属。明徳義塾では1年秋から4番を務め、高校通算本塁打は28本。今夏の甲子園では2本塁打を放つも2回戦で習志野に敗れた。50メートル走は6秒2で遠投は100メートル。1メートル87、85キロ。右投げ左打ち。

 ▽準決勝 (横浜)
フィリピン(A組2位)
 100 000 0―1
 156 100 X―13
日本(B組1位)
 (フ)ホリバタ、トゥラレイ―Cl・レモロ
 (日)松本、北方、釜田―道端、近藤

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