東北の鬼だ!岩隈“地方球場大好き”4戦4勝!

[ 2011年8月31日 06:00 ]

<楽・西>今季6勝目を挙げた岩隈(左)は笑顔で選手たちを出迎える

パ・リーグ 楽天2―1西武

(8月30日 秋田)
 東北の地は不思議な力を与えるのか。やっぱり強かった。「熱い声援がパワーになりました。本当に勝たせてくれますね」。楽天の岩隈はスタンドを埋めた秋田のファンに感謝した。

 ピンチではギアを入れ替えた。初回2死二、三塁で坂田を二ゴロ。4回1死一、二塁では狙い通りにフェルナンデス、秋山を連続三振に斬った。秋田では昨年8月24日の日本ハム戦でも8回1失点で勝利。07年の福島、09年は盛岡で勝利しており、東北の地方球場は4戦4勝となった。「年に何試合も観戦できるわけではない。何とか勝ちゲームを見せたい」。東北のファンに勝利を届ける。休日に福島の東北サファリパークを旅行するなど、自らも東北の地にしっかり根を張る。

 新たな引き出しも開いた。「きょうはチェンジアップやツーシームをうまく使えた」。7回2死から秋山への2球目は、普段使うことのないチェンジアップ。完全にタイミングを外して空振りを奪うと、最後も「新球」で空振り三振に仕留めた。登板2日前のブルペンで感触を確認したばかりで実戦使用。ネット裏のアスレチックス、パイレーツのスカウトにもアピールになったはずだ。

 今季右肩の違和感で離脱を経験し、力勝負では足りない幅のある投球も意識する。「器用な方だと思う」。ダルビッシュがワンシームを披露した際にはキャッチボールで試し「シュートがあるので必要ないですが、投げられるかな」と話したこともある。

 8回1失点で今季6勝目。球団タイ記録の7連勝が止まった直後の一戦。ずるずる後退する可能性もあっただけに、星野監督も「これでやられると嫌な感じになる。大きかった」。岩隈の白星を再び連勝の足がかりにする。

 ▼楽天・牧田(8回に本塁へ好返球で同点を阻止)バウンドにうまく合わせることができた。しっかり指にかかった返球だった。

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