大きく変貌する 巨人2軍 川相昌弘監督 中日コーチ時代の苦い経験生きる

[ 2011年8月30日 10:37 ]

巨人2軍をスモール改革した川相監督

 巨人は2軍も面白い。開幕から104試合を消化して貯金1の4位と苦戦が続く1軍を尻目に、巨人の2軍が大きな変貌を遂げている。

 今季から就任した川相昌弘監督(46)の下、盗塁数が飛躍的に増え、昨季のシーズン盗塁数から倍増となる132盗塁。2位・ヤクルトの104盗塁を大きく引き離す。飛ばないとされる統一球の導入で、野球の質そのものの転換が求められる今、スピード感あふれる爽快な野球を実践している2軍。近未来の巨人のモデルケースとなりそうだ。

 走る、走る、走る。今季の巨人はイースタン・リーグで107試合を消化し、本塁打は最少の34本ながら、断トツの132盗塁を記録している。すでに昨季のシーズン60盗塁の倍以上で、盗塁企画数に至っては204。これまでの巨人からすると、全くの逆現象といえる。

 「まずはとにかく全力疾走という最低限やらなきゃいけないことをやってもらうのと、常に先の塁を狙っていくという意欲。その象徴が盗塁の数に表れたと思う」。今季就任した川相2軍監督はそう分析した。

 裏には中日コーチ時代の苦労もあった。「平田とか堂上剛とかが若いときに1軍に来たときに実際、バントで困ったことがある。結局、落合監督に“バントもできないのか、盗塁のスタートも切れないのか”と言われて2軍に落とされたことがあった。選手にとっては非常にマイナスになる」。

 だからこそ、将来の4番候補である大田も例外ではない。大田自身、イースタン・リーグ2位の27盗塁を記録しており、「スタート、スライディング、帰塁の早さと強さがあれば走塁が武器になる。今は行けるときはどんどん行こうという形です。刺される回数も多いですが、挑戦していくことが大事だと思います」と話す。川相監督も「今の大田の走力なら外野にも転向して守備でも使えるし、そういう意味で幅も広がってきた」と評する。

 さらに、533犠打の世界記録を持つ川相監督らしく、犠打の数も昨年リーグ最少だった33から114と3倍以上に激増した。「野球のプレーの中でできること、確率を上げやすいこと、数を伸ばすことってのはそういう(盗塁や犠打)ことじゃないかなとね。打率4割っていうのはイチローでもなかなかできないことだからね」と言う。

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