新人2桁敗戦は江川以来32年ぶり…沢村力投報われず

[ 2011年8月27日 06:00 ]

<広・巨>沢村は7回を1失点と好投するも援護なく10敗目を喫す(左は阿部)

セ・リーグ 巨人0-1広島

(8月26日 マツダ)
 巨人は8日ぶりに借金生活に逆戻り。ルーキーの沢村が、敗戦の責任を背負った。7回を7安打1失点は勝ち星がついてもおかしくない内容。それでも「負けは負けなので。勝負事は勝つか、負けるかしかない。次、頑張ります」と足早にバスに乗り込んだ。

 初回の失点が最後まで重くのしかかった。1死一、二塁で栗原に左前適時打を許した。初回は打者6人に対し、初球ボールが4度。この回許した3安打は全て直球を打たれた。カウントを不利にし、ストライクを取りにいった直球を狙われた。

 最近8試合で5度の初回失点。5日の広島戦(マツダ)では、初回に2ランを浴びるなどプロ最短の1回2/3を4安打4失点KOを喫した。雪辱を誓ったマウンドだったが、またも初回の失点に泣いた。2回以降は立ち直り、降板するまで4安打に封じた。川口投手総合コーチも「修正能力を見せてくれた」とトータル的には高評価。それだけに悔やまれる。

 10敗目。巨人の新人では79年の江川卓以来、32年ぶりとなったが、防御率2・47の新人にはあまりに酷なデータだ。今季20試合登板で、半分の10試合は打線の援護が2点以下。今季10度目の零敗となったが、そのうち5度が沢村の先発試合では、負け数ばかりが増えていく。開幕からただ一人、先発ローテーションを死守。春、秋が主戦だった中大時代とは異なり年間を通した戦いに、疲労も蓄積している。白星が投手にとって最高の良薬だが、打線が援護できない。

 試合後の原監督も「もう少し援護しないとね。クリーンアップが無安打かな?やっぱり中軸というか主軸が機能しないと、こうなるよね」と打撃陣に苦言。ルーキー右腕については「白星はつかなかったけど、粘り強くいい投球をしてくれたと思います」とねぎらった。

 引き分けを挟んで2連敗で、阪神に抜かれて3位転落した。27日の相手先発は、球界を代表するエース・前田健。大混戦のセ。ここが踏ん張りどころだ。

 ≪新人2桁敗戦は32年ぶり≫先発の沢村が7回1失点で今季10敗目。巨人新人の2桁敗戦は、79年の江川卓(9勝10敗)以来32年ぶり5人目となった。巨人は今季10試合で零敗を喫しているが、うち半分の5試合が沢村の先発した試合とルーキーを援護できていない。また巨人の初回の1失点による「スミ1敗戦」は、09年10月10日の同じ広島戦(マツダ)以来。

 ≪79年の江川≫6月2日の阪神戦(後楽園)での1軍デビュー戦で黒星。3戦目の6月17日広島戦(後楽園)で7回1/3を4安打1失点でプロ初勝利を挙げた。10敗目は10月14日の広島戦(広島)。8回10安打6失点で完投も敗戦投手となった。78年秋の「空白の1日」から始まった激動の1年目は、27試合に登板して9勝10敗0セーブ、防御率2・80に終わった。

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