黒田2年連続2桁勝利「ここまで来た充実感ある」

[ 2011年8月26日 06:00 ]

カージナルス戦に先発し、7回を8安打3失点で、10勝目を挙げたドジャース・黒田

ナ・リーグ ドジャース9―4カージナルス

(8月24日 セントルイス)
 ドジャースの黒田博樹投手(36)が24日(日本時間25日)、カージナルス戦に先発。7回8安打3失点で2年連続の2桁勝利となる10勝目を挙げた。36歳シーズンでの10勝と年間規定投球回の到達は野茂英雄(42)らを上回り、メジャー日本投手最高齢記録となった。昨年5月以来の3連勝で、8月は4勝1敗。防御率も2・92と2点台を維持する右腕は、次なる目標を自身初の200投球回に定めた。
【試合結果】

 気温40度にまで達したしゃく熱のデーゲームで、価値ある10勝目を手にした。鬼の形相で投げ続けた黒田だが、シャワーを浴びるとすっきりした表情に戻っていた。

 「人より遠回りして、時間がかかったかもしれないが、やっとここまで来た充実感はある」

 今季は序盤から好投しながらも、打線の援護に恵まれなかったが、3回に6点を奪って逆転してくれた。「いつもと違う感じで投球できた。初球に簡単にストライクがとれて優位に立つことができた」。対した28人中23人に初球ストライクを投じ、余計な走者を出さなかった。カ軍戦初勝利で、これでド軍以外のナ・リーグ15球団から白星を挙げた。

 36歳での2桁勝利は03年の野茂、昨年の高橋尚の35歳を抜いて、日本投手最高齢での到達だ。今季投球回も166回1/3となり、年間の規定投球回(162回)をクリア。これも03年野茂の35歳を抜いた。「どんな記録でも野茂さんを超えられる記録が1つでもできたのは誇り」と胸を張った。

 黒田には年齢を重ねても投げ切る極意がある。登板間の技術の修正を追い求めないこと。中4日先発の大リーグは中6日が基本の日本とは違う。「中4日だと修正している暇はない。どれだけ疲れを取るか。体調が整わなければ、自分の投球はできない」。登板間、試合前のブルペン投球は、背番号18の2倍、36球と決めている。「決めないと納得するまで投げてしまう」。オフに体に覚え込ませた技術を信じ、シーズン中は技術面を追わない。勇気がなければできない。

 このまま最後まで先発ローテーションを守れば、あと33回2/3で自身初の200投球回に届く。

 「この年齢で200イニングを投げられたら。メジャーに来る日本選手の励みや目標になれたらいい」

 日本投手として、年齢を重ねても大リーグで通用することを証明する。それは黒田のモチベーションとなっている。

 ≪日本人5人目の快挙≫黒田が2年連続2桁勝利に到達した。これは07~08年に松坂(レッドソックス)が記録して以来、日本選手5人目(野茂は3年連続を2度記録)となった。また、ア・リーグの球団も含めた勝利球団数18は日本投手歴代4位となった。

 ≪8試合連続のQS≫黒田は8試合連続のクオリティースタート(QS)。野茂が95年に12試合連続をマークしているが、日本投手では2番目の長さ。今季26試合目で19度目のQSと、先発としての責任をしっかり果たしている。残り6試合は先発機会があり、200投球回も可能。達成すれば、こちらも03年野茂(218回1/3)の35歳を上回る最高齢だ。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2011年8月26日のニュース