好機つぶして６００勝お預け…落合監督もあきれ顔

＜中・広＞選手交代を告げる落合監督

セ・リーグ 中日１－１広島

（8月21日 ナゴヤＤ）
　４試合続けて１点差ゲームをものにしてきた中日も、この日ばかりは最後の１本が遠かった。お互いに好機を逃し続ける展開の末に延長１０回ドローで終了。監督通算６００勝をほぼ手中にしかけていた落合監督は「見ての通りだ」と語るのみだった。

　立ち上がりの竜打線はいつもと違った。初回に先頭の荒木が四球で歩き続く大島が送って１死二塁に。ここで３番・森野が右翼線を破る適時二塁打を放って、８試合ぶりに序盤に得点を奪うことに成功した。この日の試合前も早出特打を敢行した３番打者は「とにかく結果がヒットになってランナーが還ってきてよかった」と安堵の言葉を残した。

　しかし２回以降はリーグ最下位のチーム打率そのままの貧打戦に逆戻りだ。特に無死一、二塁のサヨナラの好機をつかんだ９回には、谷繁がバント失敗し続く代打・佐伯も併殺打に倒れる最悪の展開。１０回も先頭の荒木が四球で歩き最後は２死二、三塁まで追い込んだものの、野本が空振り三振に打ち取られた。

　今季初の５連勝もお預けとなった落合竜。指揮官の通算６００勝は時間の問題だが、ヤクルト追撃のためには打線の奮起が求められる。

　≪７戦連続２得点以下は１３年ぶり≫中日が１―１で今季４度目の引き分け。１４日横浜戦からの得点は（０）（２）（１）（２）（２）（１）（１）だが、７戦連続２得点以下は９８年以来チーム１３年ぶり。前回は３勝４敗と負け越したが、今回は投手陣が期間中防御率１・００の好投もあり、４勝２敗１分けと勝ち越している。